匿名さん 2018-08-03 00:08:59 |
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成る程、つまりは仕留め損なって殺される可能性もあると。
( ははは、と此方も笑えば重い溜息を吐く。明るく陽気な笑みとは対照的に暗く、不安が滲み出た笑みだ。触るのも始めて、なんて言葉を聞けばますます不安になるが…かと言って自分がライフルを扱えるとは思えない。ここは任せるしか選択肢がなさそうだ、そう思いつつ辺りを見回す。すると、丁度近くに動物も居なさそうな一本の木を見つける。目を凝らすと太枝が腐食したのか千切れかかっており、そして今まさに不穏な音を立てて地へと落ちた。音に反応して何かが動く気配もなく、どうやらここには自分達しか居ないらしい。綺麗に千切れた太枝の断面は的を連想させ、ある程度の大きさがあり尚且つ何処に当たったかを直ぐに判断できる。距離はあるが銃弾を遮断する障害物もない。これ以上とない好条件だ。くいっと服の裾を引っ張れば木の断面を指さし、直ぐ様耳の穴を両手で塞げば操縦するかのように指示を繰り出し。 )
よし、あそこの断面に向かって一つ撃ってみよう。当たっても当たらなくても結果は同じだが。
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