匿名さん 2018-08-03 00:08:59 |
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く、気付かれてたみたいだな…!
(突如、響いた発砲音に驚いて身を屈めたが、少年も自分も無事であり、狙撃がどこから誰によって行われたのかを悟ると悔しそうに口元を歪め。続けて投げ掛けられた台詞から考えるに、今のは威嚇射撃だったのだろうか。どのみち、飛び道具を持っていたとは相手が悪い。……だが、見たところ、相手が手にしているのはショットガンのようである。それなら、連射性も貫通性も幾らか他のタイプの銃より劣るはずだ。近接戦では強いが、草木の中を逐電すれば、追えない可能性が高いのではないか。逆に、今、女が立っているような障害物のない場所にのこのこ出ていくと、発砲された場合、まず避けられない。……つまり、圧倒的優位に立たれない為には逃げるしかない。しかし、そのように決断しかけた時、不審で不吉な足音と炎の気配に気が付いて顔を上げ、周囲の異常を認識すれば、苦々しげに「ああ、どうやら手厚く、もてなしてくれる気のようだな!」と言って。瞬時に頭の中には様々な思索が巡る。これはどういうことなのか。蹄の正体や突然、出現した炎があの女の差し金によるものなら、逃げても無駄かもしれない。どこまでが相手の手中なのか、分からないのだ。相手の能力も不明ならば、相手の目的も掴めていないのである。……分からないことだらけだ。また、他の可能性を考えるなら、今、周囲にある何もかもが敵と決まっているわけでもない。素直に出ていけば、案外、あの女も話が通じるかもしれないし、もしあの女が敵でも、蹄の主は救済者という可能性だってあるだろう。……駄目だな。適切な判断をするには情報が少な過ぎるが、これ以上、迷ってもいられない。選択肢を提示してきた傍らの少年に「出て行こう」と端的に答えては少し低く、潜めた声で「俺が先に行く。レニーは数歩あけて後ろから着いてきてくれ。発砲されたら……俺が壁になるから、君は逃げろよ」と告げ。さすがに、苦渋が冷たい汗となって背筋を伝うのを感じる。当然、この場で殺されるのは嫌だった。その可能性を考えてしまうと、恐怖で身動きができなくなりそうだ。だから、考えてはいけない。今は相手に温情があることを期待するしかない。だけれど、もしも撃たれるなら、ここで共倒れになることもないだろう。ゆえに、これは英雄的な自己犠牲の精神ではない。ただ合理に従っただけの結論だ。……一人納得をすれば、腰の警棒が相手の目に止まらぬよう、さりげなくコートを正して。下記の台詞を叫べば、敵意がないことを示すように両手をあげ、相手の立つ広場へと足を踏み出し)
分かった!今から出て行くから、撃つなよ!
(/二枚舌で相済みません;; 急に入った予定が思いの外に早く片付いたので、想定よりも早めに返信を仕上げられました。今後とも宜しくお願いします↓/蹴可)
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