デウスエクスマキナ / 〆

〈世界観〉
人類は創造主として新たな人間を作り上げた。「アンドロイド」と呼ばれ人間としての思考、容姿、そして人よりも遥かに優れた処理能力を与えられた彼らを異物と見なし恐怖する者も多かった。

そのアンドロイドが始めて企業で導入されたのは10年前、霧の都ロンドンは機械と人間の街とまで呼ばれるようになっていた。そんなロンドンに居を構えるある探偵は変人で人嫌い、優秀だが逃げていった助手は数知れずと有名だった。そんな探偵はある日知人からアンドロイドを押し付けられる。人間よりも優秀な機械人形なら助手として相応しい！！！そう考えた探偵はそのアンドロイドを助手として雇うことにしましたとさ。

事件の為に奔走する日々の裏で感情と自我を持ち始めるアンドロイド、彼らは人間達に使役されるだけの機械なのか。探偵は歩く、霧の都を。


〈提供〉
女性型アンドロイド
・無機質無感情、面白味もないまさに機械人形といった言葉を表しているようなアンドロイド。しかしストーリーが進むにつれて段々と自分の意思や感情が芽生えていく(設定)。最近は部屋の片付けや料理などをメインに活動しており、助手として文句も言わずに家事をこなすその姿はお母さんようである。


〈募集〉
気難しい探偵(男女問わず)
・イギリスの有名大学を首席で卒業後、刺激を求め探偵という職業についた。生活能力は0でなおかつ人付き合いも苦手といった有様で生活は無事破綻している。アンドロイドを含めた全ての生物に優っているとの絶対的自信があり、優秀だが人格にはかなり問題がある。以外と気に入った人には世話を焼きたがるタイプ。


〈アンドロイド〉
人間により開発された新たな生命体。人間の体と思考をプログラミングされており、肩に埋め込まれた感情を示すチップが無ければ人間と疑う者は居ないだろう。開発された当初から「アンドロイドが暴動を起こし人類を滅ぼすのではないか」と懸念されており、それの対策に反人類的な思想や思考を抱いた者はチップから管理局に通知され処分される。そのおかげか現在アンドロイドによる暴動、また人を故意に殺すなどの出来事は世界で確認されていない。

改めましてお声がけありがとうございます、これからよろしくお願い致します！それと某ゲームの設定とは違う所もありますが、そこらは目を瞑っていただけますと…！

こちらのCに対する要望(容姿の設定など)はありますでしょうか？私は特にありませんので自由に練ってくだされば！その他不透明な点や知りたい事、ストーリーの流れや展開など色々ありましたら答えられる範囲で全てお答えしますのでよろしくお願い致します。

トピ立てありがとうございます、あちらで声をかけさせていただいたものです。設定に関しては諸々了承済みです！

アンドロイドさんへの要望ですが、こちらも特にありませんので自由に練っていただければと思います…！ 謎解き要素があるとのことですが、謎に関しては一緒に考えていくということでしょうか？ それとも主様主導で進めていくという形でしょうか？
ストーリーの展開希望としましては是非出会いの場面からやってみたいと思っているのですが、本題の謎解きまで辿り着くのに時間がかかるかな…という懸念がありまして…。

謎解きは二人で考えた展開とは別に、事件の内容やトリックなどは私が考えさせていただきそれを解いていただく…といった方針です。ですが勿論素人が考えたものなので簡単ですしヒントも惜しまずぽんぽん出していくのでご安心を！


出会いの場面からご了承致しました〜、テンポがご心配なのでしたら出会った当日に依頼がやってきてしぶしぶ二人で向かう…なんてどうでしょう？いざとなればチュートリアルすっ飛ばしてそのまま本編の方に移っても大丈夫です！でもそれはそれでアレでしょうし、お好きなように…！pfは恐らくこちらは日曜日の夜には提出できるかと思います。提出期限はありませんのでご自身のペースでごゆっくりとお願い致します…！

ご返答ありがとうございます！

謎解きに関して了承しました。謎解きの類が得意とは言えないので少し不安もありましたがヒントも出していただけるとのことなので今から楽しみです…！

展開については、よろしければ提案していただいた出会った当日に〜の流れでやってみたいです。
pfは月曜には提出できると思うのですが、それよりも遅くなりそうならお伝えしますね。

【名前】ナディア

【性別】女性型

【性格】一つ前の旧型の為感情に乏しく無表情。正確に言えばちゃんと喜んだり悲しんだりする感情はあるのだが、それを表現する方法が分からないらしい。家事代行アンドロイドとしてプログラミングされている為か世話焼きで綺麗好き。周りの空気や感情を汲み取ることは余り得意ではなく、場違いな行動をしたり空気が読めない発言などをするがそこはご愛嬌。意外と好奇心旺盛で色んな人に積極的に話しかけたり動物に触りに行って噛まれたりなどネタには事欠かない。一言で言えば機械の皮を被った世間知らずのこども。

【容姿】人間と寸分違わぬ容姿であり、18前後の女性をモデルに作られている。金色の長髪を雑に高い位置でポニーテールにし、青色の眼球は二重の瞼に収まっている。肩が全開になった黒のオフショルダーに赤いロングスカート、何故かラフな白のスニーカーとかなりちぐはぐな格好だが本人は気にしていない。家事をするときにはこれに猫のイラストがプリントされたベージュのエプロンがつく。

【備考】製造ナンバーはA226-H48cf。家事代行アンドロイドとして売り出されたもののその後すぐに新性能の型が発売された不憫な子である。旧型としてあちこちに安く売られ、なんだかんだと流れ着き今に至る。持ち主が変わるたびにメモリのデータは持ち主のプライベートな情報などが消去される為、以前の持ち主達は覚えていない。感情は肩に埋め込まれた小さなランプで示しており、喜怒哀楽いずれかの感情を抱いた時は黄色に点滅する。ちなみに普段は青、エラーが起きた時は赤、シャットダウンする際はランプが消滅する。




よ、ようし…セウト…？という事で簡易ですがpfが完成しましたので載せさせていただきます。もしイメージと違う点やその他疑問点などありましたらご指摘お願いします〜！

それとレス頻度なのですが、こちらは無理なく返せる頻度となると1か2日に一回程度になってしまうのですが大丈夫でしょうか…？こちらは何日でものんびりと待てますのでリアルの方を優先にしていただいて構いませぬので！

【名前】 William Forsyth (ウィリアム・フォーサイス)

【愛称】 Will（ウィル）

【性別】 男

【年齢】 28歳

【性格】 気難しいという言葉がよく似合う男。優れた能力を持っているという自負がある故に尊大な態度を取ることが多く、さらに皮肉めいた言い回しを好む。その所為で人が寄り付かないが、自分が悪いという意識は一切無い。非常に気分屋であり、機嫌の良いときほど饒舌に、機嫌の悪いときほど口数が減るといった子供染みた一面を持つ。自分にとって刺激的かそうでないかを重視し、依頼人への配慮が足りないことも。綺麗な発音の硬い言葉遣いを用いており、汚い言葉を使うことは殆どない。

【容姿】暗めのブルネットの短髪で、軽く撫で付けて後ろに流している。瞳の色は深みのある緑色でやや垂れ目。精悍な顔立ちであり、黒い四角縁の眼鏡をしている。立襟の白シャツにダークカラーのスラックスに足元は革靴といった出で立ちが多く、気温に応じてジャケットやコートを用意する。基本的金に糸目はつけず、見るからに上質なものを着ている。身長は180cmほど。そこそこに鍛えられた身体をしており、バランスがいい。

【備考】イギリスの上位中流階級の出。勉学、スポーツ、音楽などのあらゆるジャンルにおいて苦手なものはなく、やれば人並み以上の成績を残す天才肌。イギリスの有名大学を首席で卒業し刺激を求めて探偵になった。唯一家事を苦手としており、歴代の助手たちも殆ど家事手伝いのような状態だった。優秀な人物であることは間違いないため、現在では探偵としての収入も安定している。ただし元々実家が金持ちであるため、お金を稼ぐことへの執着は少ない。アンドロイドを押し付けてきたのは数少ない昔からの知人であり、いつになっても変わらず自分と対等に接してくる知人を好ましく思っている。その知人から押し付けられたアンドロイドを無下に扱うわけにもいかず、どう扱っていいか手探り状態。探偵事務所はかろうじて人が入っても大丈夫なレベルに片付けられているものの、居住空間は床まで物で溢れかえっている。




此方もpfができましたので提出しておきます…！
何か不備があればご指摘お願いします。

ナディアちゃんに関してですが身長が解れば嬉しいかなというぐらいでして、その他はそのままのナディアちゃんでお相手していただければ…！
ちなみにナディアちゃんの服はお着替え可能でしょうか？ 後々にはなると思うのですが愚息から服を贈るようなシーンを入れられたらいいな、なんて妄想が先走ってしまいまして…。

それからレス頻度に関してですが勿論大丈夫です！ 此方も1〜2日に一度程度の返信になると思います。

ウィルくんのpf確認致しました〜！勿体無いくらいの素敵な息子さんで早く絡みたくてわっくわくドキドキしております…！！

こちらの娘の身長は164cmです、記入忘れ申し訳ございません…そしてお着替え全然可能です！！！！お洋服送ってくれるなんて…感激…嬉しいです……もしどのぐらいに挟みたいかなどありましたら仰ってください！

把握致しました〜！それと今日の地震大丈夫でしたか…？背後の住む地域がグラグラ揺れる可能性もありますのでその際は返信途絶えると思います…もし大きい地震がきて返信が途絶えたら当たったと思ってください…

ではそろそろ始めさせていただきますね！ロル数などの具体的な指定などはありますか？こちらは1000字まででしたら要望に応えられますかと！

確認ありがとうございました…！
それからナディアちゃんの身長やお洋服のこともありがとうございます。少し打ち解けてからの方が良いかな？ と思っているので、絡みを始めてある程度したらこちらから声をかけさせていただきますね！

此方はほぼ揺れてないので大丈夫です。お怪我などはありませんか？ 数日は大きな揺れが続くかもしれませんから、お気をつけて…。

ロル数は100〜300字程度だと嬉しいです！ 勿論それ以上長くても大丈夫ですが、長ければ長いほど返信に少々お時間をいただくことになるかと。

把握致しました〜！出だしの場面の指定などはありますかね…？今のところは普通に知人に今から送ると連絡がいき、自分の足で引き取られに尋ねてくる…といった感じかな…？と思っているのですがどうでしょうか？出だしは私がやりますのでよろしければお任せください！

ご心配ありがとうございます、幸い怪我などありませんのでご安心ください…！ロルの長さ把握致しました〜、200から300の間をうろちょろする事になると思いますが暫くすれば慣れるかと！

出だしの場面はご提案していただいた流れで大丈夫です！ それからすみません、知人に関しての設定などはあまり定めない方向でしょうか…？ もし主様のご想像にある知人の設定などがあればお教えいただけると嬉しいです！

出だしはしていただけるとの事ですのでお言葉に甘えさせていただきます。よろしくお願いします！

…ここ？
(空を見上げればレンズにはめいっぱいの青い空が開き渡って、すぐに床へと落ちる。メモに書かれた字と目の前の扉を見比べる。恐らくここが例の新たな自分の持ち主となる人物の家だろう。澄んだ空気に人混みの喧騒、鳥の声、羽が落ちる音。その音に紛れて目の前の扉をノックする。ノックの力加減は相変わらず分からないが壊れていないのなら大丈夫だろう。ノックとは言えないような大きな衝撃が扉には二回伝わったのだが、それには気付かず扉の奥に想いを馳せながら返事を待ち。)





知人に関しての設定は全く考えておりませんが、明確にしたくないというわけではないので性格や性別などの要望ありましたらどうぞ〜！もし何もないのでしたらこのままあんまりはっきりとしないふにゃふにゃくんでいて貰います！！！

それとお恥ずかしながらロルを回すのがかなり久しいので変なところありましたら指摘していただけますと…！

──アンドロイドを？ 待て、切るんじゃな……全く。
(一方的に通話を切られてしまった受話器を耳から離してため息を一つ。"君の助手代わりにアンドロイドを送ったからよろしく"、知人の突飛な行動にはいつも驚かされるものだが今回のそれは群を抜いて要領を得ない。どうしたものかと受話器を置くと同時に、扉に何かを殴りつけるような音を耳に捉え。咄嗟に身構えながら息を殺し扉の方へと近寄り、そっとドアスコープを覗き込めば20にも満たないであろう少女の姿のみ。依頼人だろうか？ 警戒を解かないまま恐る恐る扉を開けてみれば、ドアスコープではよく見えなかった彼女の肩に光るチップがあることに気が付いて。なるほど彼女が例の。音の原因にも察しがつき、依頼人ではないとわかれば眉を顰めながら)
……君は力の加減すらわからないのか？




知人については男性でウィルの学生時代からの知人といったイメージで回させていただきました…！ もし登場させることになったりした場合はそのときに考える方向にしましょう…！

特に気になるところはないので大丈夫です！ 此方も長めのロルを書くのは久しぶりなので、何か気になる点があればお教えください。
それから、初っ端からだいぶ刺々しい対応をしておりますが、徐々に柔らかく(?)なっていけたらいいなと思っていますので、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします…！

…あ、申し訳ございません。ノックとは一般的にはこう強くはしないものなのですね。
(データに記入しておきます、と脳内のプログラムが小さな音を立て振動する。丁寧に頭を下げればメモを紙袋にしまい、書類が大量に入っているであろう紙の封筒を差し出す。内容は黒いインクで印刷された単語が羅列されている説明書、その中に挟まっている小さな紙には友人の名義での支払い明細書が入っている事だろう。電気信号が小さく瞬き、それに反応するようにパチパチと視界が光って暗転してを繰り返す。そして男の眼をじぃっと見つめれば少し口の端を上げ、その場で頭を下げる。果たして口端を上げたのを笑顔と言えるのかどうか、そもそも相手から見れば全く変化のない表情を笑顔と捉えてくれているのか。主観的ににもとても笑顔とは思えないが、マニュアル通りに自分の思う笑顔で40度キッカリ体の角度を変え。)
ウィリアム様でしょうか、今後お世話になります。私はA226-H48cfです。商品名はナディアですので、よろしければ商品名でお呼びください。




分かりました〜！登場させる予定は今のところありませんがそのうち気が向いたら事件に関係させようかな…？なんて考えております…その際は事前に知らせますので！

大丈夫ですよ〜、こちらもかなり空気が読めない対応をするかと思いますがのんびりとやりとりしていけたらなと思っております！では一旦背後は失礼しますね、段々やり取りが進んでいって依頼の話になりましたらまた現れます〜！他にも質問などありましたらいつでも現れますので！

……ああ、どうも。
(差し出された封筒を受け取れば、想像していたよりもしっかりとした重みを感じ。どうせ碌でもないものが入っているに違いないと思いながらも、中を軽く確認してみれば説明書に明細書。文字の詰まったそれらを今読むべきではないと判断して封筒へ戻し片手に携えて。どうしたものか。彼女へと視線を戻してみれば、ほんの少しだけ口角が上がるのを視認する。どうやら笑顔のつもりらしいが、傍目には到底そうは思えない無機質さは彼女がアンドロイドである印のよう。全く知人にはしてやられたものだと嘆息し、仕方がないと扉を開けきれば彼女を迎え入れ)
そうだな、短い付き合いになるだろうが。……とりあえず、中に入りなさい。



諸々了解致しました！ それでは此方も背後は退がりますね。

分かりました。もしも新型に変える際はいつでもご報告ください。
(会話が上手く噛み合っていない事にも動じず、正確に言えば気付くこともなく招かれるまま事務所の中に入り。そして辺りを子供のように落ち着きのない様子で見回し、紙袋の中からゴミ袋を徐に取り出せば音と共に広げ。酷い有様と聞いていたが見たところ言うほどではない、となると別の部屋が掃除が必要なスペースなのだろうか。すると口を開き何かを伝えようとするが、無表情のまま少しだけ首を傾げて口を閉じ。肩にあるランプが青色から黄色に点滅し始めれば、ゴミ袋を持っていない方の手で口を押さえ少し考える素振り。脳内のプログラムが音を立て、納得したかのように電子回路を紡いでいけばもう一度口を開いて音声データを起動させ。)
あの、ウィリアム様の事を私はなんと呼べば良いのでしょうか？情報のデータを入力してくださると助かるのですが…

む、……。
(噛み合わない返答に面を食らい押し黙る。彼女がいくら人間のような見た目をしているからといって、機械なのだから皮肉が通じるはずもない。歴代の助手に接するのと同じようにはいかないという前途多難な問題に直面し、何か言おうとしては口を閉じきまりが悪そうに前髪を撫で上げる。とにかく詳しい話を聞かなくては、再び口を開こうと彼女に視線を向ければ何やらゴミ袋を広げていることに気づいて。突飛な行動に唖然としていると、先に彼女が口を開いた。呼び方まで指定しなければならないのか、なんて面倒な──呆れたような素振りを隠さないままに)
……ウィルで構わない。それから、そのゴミ袋はなんだ？

分かりました、ではウィルとお呼びいたします。そしてこのゴミ袋は購入者の男性に持たされたものです。散らかっているから片付けてやってくれと。
(感情というものには疎いと自覚している自分でも所有者の男の機嫌が悪いというのは分かる。ストレス値を割り出せるようなプログラムはないが、その原因を突き止めようと至って真剣に男の顔を見つめ。…残念ながら数秒で原因を特定する事は非常に困難だと知り、大人しく前を向けばリラックスが出来るようにと口から軽やかなリズムを生み出す。いきなりやってきた女が自分のスペースを徘徊し、パッへルベルのカノンの鼻歌を歌っているという側から見ればかなり奇怪な状況。いきなり上手いとは言えないカノンが止み、くるりと振り返ればなるべく親しみを込めたような口調で話しかけ。勿論その意思を汲みとれるほど感情表現は拙く、汲み取る方が難しいだろうが。)
この後の予定などはありますか？私は掃除を行いたいと思っていますので、よろしければ掃除の許可をお願い致します。

なるほど……ああ、余計な世話を。
(真っ直ぐ見つめられればそっと視線を外しながら、自分の生活環境のことを吹き込んだ知人に小さく悪態をつく。前の助手が出て行ってからどれぐらいだったか、とにかく随分と時間が空いたことは確かであり、それはつまり掃除は行き届いていないということだ。応接をする事務所はともかく奥の自室は物で溢れていることに違いなく、正直そろそろどうにかしなくてはと思っていたのだ。掃除を苦手とする自分にとって又とない申し出ではある。が、彼女は教えなければノックすらまともにできず、機械らしく柔軟性もない、その上突然カノンを歌い出すようなアンドロイドだ。掃除と称して力加減を間違えて物を壊したり、必要なものまで捨てられたりしては堪らない。うっかり指示の仕方を間違えれば彼女はやりかねないと頭の片隅で警鐘が鳴る。不安げに視線を向けては不承不承と行った様子で口を開き)
今は物を分類するだけにしてくれ、捨てるものは僕が確認する。……やって欲しいのは奥の部屋だ。いいか、くれぐれも物を壊すんじゃないぞ。

承知いたしました。では簡単に分類させていただきます。
(カノンの効果は全くと言っていいほど現れず、想像していた結果とは大きくズレている現実に思うことはなく淡々と物の分別を始める。可燃物と不燃物で分けられた物は左右にそれぞれいくつかの塔を作っていき、ぐらぐらと時々揺れる様子が他人から見れば恐怖心を煽るだろう。手を休めず視覚から得られる情報で物を移動させる、それだけのことだ。単純な作業ほど機械の真価は発揮される。作業を一旦止める頃には床に散乱していた物は立派な塔へと変化を遂げ。塔の数を増やし倒れる危険性を減らせば、確認を求めるかのようにいつもの無表情で振り返り。)
物を踏むと危ないので一箇所に纏めておきました。私が確認している限り物の破損はありません。ああ、それと今は何時でしょう？ご飯も作らねばいけませんね。