主 2018-06-07 21:58:53 |
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――部屋の中の置物を調べたり、窓から外を覗いてみたり。僕達はしばらくその場に留まっていたが、何も起きないことを確認すると次の集会室へと移動した。
…だけど、二つ目の集会室も同じ様に何も無かった。三つ目の集会室も同じだった。
四つ目の集会室の前まで来た。皆、一抹のつまらなさを隠しきれないようで、セロなんかは不機嫌さを顕わにしながらユニくんやノズちゃんに絡んでいた。
「これで何も無かったら、噂はただの噂ってことで夜はみんな安心して眠れるね」と僕は冗談を言いながら、扉を開けた。
一目見てわかる、異様な"何か"があった。
短く悲鳴をあげる者、息を呑んで声も出ない者。反応は様々だったが、"恐怖"を感じているのは間違いない様だ(…無論、そういった感情を持たない者を除いて)。
月明かりに薄っすら照らされた壁際に、"人の形をした何か"が座り込んでいた。暗がりで見通しの利かない空間にそんなものがあるという光景は「なるほど、幽霊って本当にいるものなんだな」とすら思わせるのに十分衝撃的なものだった。
先んじて僕が"ソレ"に近寄ってみる。それは確かに"人の形をした何か"をしていたが、どこか妙であった。顔付きを見るに女性であることは判別できたが、明らかにこの世界で一般的なそれとは全く似つかない、御伽噺や神話を思わせるような不可思議な意匠の服装や、蝶の羽根に似た装飾が異質さを放っていた。
…"ソレ"が動く気配は今のところは無いが、この先何も起きないという保証は無い。まずはこの場を離れよう。その後は施設の職員に報せるべきだ。何らかの叱責は覚悟しなければならないな、と溜め息混じりで思ったまさにその時。
突如"ソレ"は目を開けて
どこか凛とした佇まいを帯びながら
ふわり、と立ち上がったのだった――
(というわけでヒナゲシさんに、最初の絡みを提供致します。ふふふ。読んでわかる通り、"ソレ"という人物にヒナゲシさんを充ててみました。自己満足過ぎ唐突過ぎで、ごめんなさい。でも刺激的で挑戦的で、面白いでしょう?
ヒナゲシさんにこの流れに沿った書き込みをしてもらって、その後僕達で思い思いのリアクションを取っていこうと思います。もちろんヒナゲシさんのリアクションをみんなでじーっと待たずとも、空気を読まずにレスを書くのもいいと思います!
※1日程度の時間を空けてもヒナゲシさんの反応が無い場合は、僕が独自で進行しますので了承下さい。あとヒナゲシさん、こういう進め方が嫌い、苦手でしたらごめんなさい。参加見送りの場合は謹んでお詫びします)
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