主 2018-06-04 19:42:58 |
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不機嫌でも上機嫌でも地獄を見る人間の身に…なれるわけが無いか。吸血鬼サマだし
(まあ確かに時折壁紙に奇々怪々な色彩が飛んでいたりはするけれど、まさかそれが彼へのものだったとは…少し面白いじゃないか。むしろ協力したいくらいなソレだが矛先が人間に向くのはいただけない。数々の嫌がらせを思い出して不機嫌になられても困るしさっさと抜け出してしまおう…なんて足の動きを止めたのは彼の腕。過ぎったそれに踏切の様に大人しく足を止めてしまった自分に嫌気がさす、が降ってきた言葉はそんな思考まで奪うのに十分だった。何も知らないはずがない、この人は知っていて…笑顔を作る人だろうから)
ギル様は…本当に、悪趣味。全部わかっていて聞いているくせに
(声が少し震えた。横目に見上げるように睨んだ顔は笑っていて、それがまたどことなく怖い。良好な関係なんて築けるはずもない、痛い思いはしたくない、部屋にいても危険だと思えば逃げる毎日…まるで狼の檻に放り込まれた兎。軽く噛んだ唇は微かに荒れていてピリッと痛みが走るけれど、そんなもの噛まれるよりマシだ。「…痛い思い、したくない。彼は怖い」、小さな声で呟いた言葉に嘘はない。ふいっとギルから目を逸らすとそのまま立ち竦む…脚が震えて動けない)
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