はい。取れたわよ。 (ゆっくりと傷に響かない様に罠を外せばニコリと狐に微笑みかけ、後は狐が無事に山奥へと戻ってゆくのを見届けるだけのはずが、逃れようともがいたためか左足の傷が思ったよりも深い傷となって歩行に支障をきたしているのを見て「おいで。傷の手当てをしてあげるから」とゆっくり狐に歩み寄ると、そっと傷口に触れない様に狐を両手抱きかかえようとして)