匿名 2018-04-29 00:55:12 |
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>20 早川 時雨様
(午前中は気持ちよく晴れていたのに、それから段々と雲が増えていった空は、そのうち泣き出すだろうと思っていた。ただでさえ、この時期は雨が降りやすい。出歩くなら傘は必携だと分かっていたし、だから、家を出た時にはきちんと持っていたのに……どういうわけか、今、手元にあるのは愛用三年目にして馴染みきり、くたびれかけた高校の通学カバンだけで。どこかに置き忘れてしまったらしい傘を恨めしく思いながらも、雨宿りできる場所はないかと周囲に気を配れば、目についたのは駅舎らしき古びた建物であり。暫し、逡巡したが、その時、丁度光った空と鳴り響いた雷音により、急かされるように決心を固めては、素直に視線の先へ駆け出して。入って良い建物なのかは分からなかったが、本当に駅舎であれば開放されているのが当然だろうし、もし、立ち入り禁止の場であっても、ほんの数刻、軒下を借りるぐらいなら罪にはならないだろうと内心、言い訳じみたことを考えながら足を踏み入れると、果たして、中は思いの外に静かでひと気がなく。やっぱり、入ってはいけない場所だったのか……いや、しかし、他に人がいないのなら、雨宿りには好都合かもと息をつくと、突如、かけられた声に振り向いて。その声の主が高く見積もっても中学生くらいの子供であることを認識すれば、一瞬、生じた緊張もすぐに和らぎ、ただ意外そうに)
あれ? 先客がいるとは思わなかったな…。君も雨宿り?
(/心情過多で冗長したロルをすみません(汗) 主様のロルには何の問題もないですよ…! 情景が伝わってくる美しくて読みやすいロルで素敵です// こちらは逆に初回だから、状況説明を加えた分、長くなった嫌いがあります(汗) この後はもう少し短く収めたいと思います)
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