愛と死は紙一重

愛と死は紙一重

希望者募集  2018-04-07 11:12:05 
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……君は…僕の白黒の世界に色をくれた。


(お声掛け頂きました、お相手様(23170様)をお待ちしております。)

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  • No.43 by 福田 蛍  2018-05-10 22:29:53 

いっそのこと…君を――。(自身の中でドロドロと溶けだすように絶え間無く漏れ出していくこの感情は、嫉妬と言うのだろうか。勿論この傷をそのままにしようとした彼にも怒っているが、それ以上に傷付けた敵である相手にも殺意が湧いてくる、だが彼がこの場にいるということは、もうその相手は死んでいるに違いない。だけど、それでもこの気持ちはなかなか収まりそうにない、自身を内側から溶かしていくような不思議でとても居心地が良いとは言えないこの気持ちの対処法は、残念な事に持ち合わせていないし、この感覚にやや吐き気さえも覚えてしまう。「一発ぐらい?たかが、一発が僕をこんなにも狂わせてるのに… 。」鋭く睨むかのような視線を送れば、相手へと詰め寄るような声色で上記を述べた。相手の言うたかが一発は、自身を困惑させるのに充分なモノになってしまったようだ。ふわりと匂う血の香りに酔ったのかもしれない、自分の余裕の無さが良くわかる。あぁ、嫉妬に狂う格好悪い姿を将之君に見せたくなかったな…、と考える一方、彼を自身の目しか届かない鳥籠へと閉じ込めてしまおうか─とさえも考えてしまう。羽をもいでしまった鳥は一生空を飛ぶことは出来ない、なら彼の手足の自由を奪い、閉じ込めてしまえば傷付くこと無く、自分のモノへとなるのかもしれない。少し前の自分ならきっともう行動に起こしている事だろう。だが彼がもがいて必死に抵抗し、自身の存在を決して見失わず真っ直ぐなその瞳で闇へと突き進んでいく…、そんな姿に目を奪われる自分がここに居る。相手の段々と荒くなっていく息の音を聞き取り、ふと見上げれば彼は自分の指を噛んで与える痛みに耐えていた。始末屋の彼でも、この鈍い痛みには耐性が無いのだろう、抵抗するために添えられた手には、大して力は篭ってなく声を必死に我慢しようとするその姿は、自身の悪戯心へと火を付けた。「声、───我慢しないでよ。」熱を帯びた目を向けながら、彼の鎖骨あたりに軽くキスを落とす。ゆっくりと右側に唇を移動させれば、相手の右肩にも同じ様に吸い付く、刹那、ガブッと思い切り噛み付いた。八重歯がプツリと彼の薄く繊細な肌を突き破る、傷を舐めた時と同じく口内に広がる血の味に目を細めれば、口を離し満足気な笑顔で。彼の白い肌にくっきり付いた歯型は、自分のモノという証「今回の所は、之で許してあげるよ!」漏れ出していた殺気は消えて、普段通りの自分へ。少し温度を下げた温めのシャワーで、血を優しく洗い流せば…、
───折角ディナーを用意したんだ、お腹も減っただろう?…はやく上がって乾杯しよう。

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