希望者募集 2018-04-07 11:12:05 |
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ハハ、相変わらず照れ屋なんだね。…でも僕と君の仲じゃないか!そんなに恥ずかしがる事は無い筈だよ。それに疲れてる将之君の為と思って…。(来てあげたんだからさ!、と言いつつ瞬間に閉まって行く扉を持ち前の反射神経で掴み、此方も負けじと力を込めて徐々に開いて行く。必死で自身を追い返そうとしてくる相手に笑顔を向けたままじりじりと力比べのような事をする事数分。バスルームの中に篭っていた湯気が外側へと漏れ始め、肌がしっとりと湿っていく、外気で冷えていた身体にむわりとした暑さ。あまりコレを続けると中にいる彼が持たないだろう。暑さに逆上せて折角のディナーを駄目にする訳にもいかない。だが此処で諦めてしまっては何故か勿体ない気がする。普段なかなか隙を見せない彼がいまたった一つの扉の向こうでとても無防備な姿を晒しているのだ。…強行突破しか手段がない、と思案すればその後は早かった。掴んでいた手をそのままに足を扉の間に挟めば、するりとバスルームの中へと身体を滑り込ませれる。まさに猫のような柔軟な動きで侵入に成功すればしてやったとニッコリ微笑み、「ほら、座った座った!」相手のあからさまな表情と、避難の言葉に、はいはい。と相槌をつけば湯気の中見にくいが彼の美しい肉体姿を堪能する。細く華奢な体は、程よく引き締まっていて陶器のように白く滑らかな肌をしていた。キメ細やか且つ張りがあるその美しい身体に、喉をゴクリと鳴らす。その中、自身からみて右の方の脇腹に何やら赤く腫れているかの様に見えるそれを、数秒凝視して、湯気のせいで見え難いが相手の色白の肌にはくっきりと紅い花を咲かせている風に付いておる、痣のようなもの。痣にしては新しい生傷に、途端にスイッチを切ったかのように表情を無にして、少々手荒に相手の肩を押せば、後半にある壁へと身体を押し付け「……将之君。之はいったい?」何かな?、と目線で訴えれて…時には、躾も必要になるのだ。飴ばかりを与えるのではなくムチも時には必要になる、相手に詰め寄るような目を向けながらも顔には笑顔を貼り付け、先程まで身体を洗っていたのだろう若干ツヤと滑りのある肌を、首から傷のある脇腹まで指でゆっくりなぞり、傷の周りを1周して盛り上がった傷の部分を指で弾く。そして次の瞬間に親指で容赦なく傷の中心を捻り押し。自身の爪がくい込みじわりと血のにじむ傷、少しずつ足元に血の細い川ができはじめシャワーのお湯と共に排水溝へとながれていく。その一通りの流れを冷徹な目で見届けるが、辞めようとはしない。「……僕だってこんな事したくないけど。こうでもしないと君は、この先僕に言わずにほっといたりしてしまいそうだからね。──僕に隠し事は、通用しないよ将之君。君の血の一滴までもが僕のものなんだから…。」愛しの彼に傷をつけた奴の存在に、ギリっと奥歯を噛み締めれば、空中を睨み舌打ちをし、そのまま相手へと目線を戻せばその表情は先程と変わらぬまま貼り付けただけの笑顔。それはきっと相手に罪悪感を抱かせるものになるだろう。彼に見せつけるように目の前で、指についた血を舌で舐めとる。一気に広がる鉄の味に、彼の血だと思うとほんのりとした甘ささえ感じてしまう。一点を見つめるような虚ろなめで相手の脇腹ぐらいの高さまで屈めば、その傷口に舌を持っていき血の滲むその部分を音を立てて舐め始め。)
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