狼。 2018-03-31 22:48:57 |
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どういたしまして。きっと彼女も喜んでくれるわ。アスターはずっと森に棲んでいたの?
(今まで出会ってきた彼らの傾向として、森に棲む子らなら道具に親しみがなく見るもの全てに目を輝かせ、街に隠れ溶け込む子らなら多少なりともペン類の使い方を知っている子が多い。端的に礼を述べつつ、画材が破損することは気にはしないものの、彼の覚束ない持ち方に内心はらはらで。早速、先程愉し気にしていた大樹の絵を描くと言い切る姿に微笑ましくなるも、「私、みたいな絵……――あ、ああ、これね。アスターならきっと描けるんじゃないかしら」笑顔で告げられた言葉に思わず顔を顰めてロケットに手を伸ばす。しかし、触れた瞬間に頭を過ったもう片方の絵ではなく、手元にあった描きかけの絵を指しているのに気付き、慌てふためきぎこちなく笑みを作って見せて。)
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