狼。 2018-03-31 22:48:57 |
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ホント、最初の威勢はどこに行ったのかしら。いつか人間に騙されちゃうよ?
(己の前では気を緩め幾度となく見せてくれる笑みに、こうして触れさせてくれるのは信頼の証なのか自然と口元が綻ぶ。口元を拭いながらクスリと笑って述べて見せるものの、次第に影を落とし。嬉しくもその素直さが恐ろしくも感じ考えたくないことばかり頭をよぎり、そのまま頬を撫で。路地裏では“私を信じて”と彼に告げたものの、彼は人間ではなく周囲から見れば格好の獲物。群衆の中で牙を向け、先も無事に戻ってきたこともあるものの、騙されないという保証もなく)
…え? あ、うん、そうね。
(店の奥に向かって感謝の意を述べる姿に驚くも、案の定特に返事も帰ってこず。何日か分の食料を調達しているだけに、暫くは立ち寄らないと思っていた矢先の言葉に戸惑いを隠せず思わずどもり。頼みを聞き入れるべきなのか、それともまたあんな想いをさせないべきなのか、己を見上げる彼の眼を見て言葉を返すことができずに視線を逸らして。籠いっぱいにパンを盛り、数種類のジャムを手にしながらレジへと向かいベルを鳴らす。間を置いてから奥から店に招かれてから変わらずの表情のまま店主は“いつもの”を手にしながら現れては己に差し出してくる。ジャムパンの追加を頼みつつ無言で渡された用紙を受け取り、店主が今朝焼いた人間用の分を持ってくる間に今回の“取引内容”に目を落とし、隅々まで確認しつつ代金代わりの署名を記し。変わらぬ内容で内心ほっとしつつも浮かない顔で、帰ってきた店主と用紙を品物と引き換えに手渡し籠を手にして。買い物を済ませれば、彼に向き直り「帰ろう、アスター。帰りはこれを持っててくれる?」香ばしい匂いが詰められた購入したばかりの籠を差し出して)
(/お待たせしました。暖かいお言葉ありがとうございます。狼様もご無理はなさらないでくださいね。此方蹴り可ですので。)
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