若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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(恐ろしい程静かな海を背に交代で訪れた兵と他愛も無い会話を交わして少々感じていた疲労を拭う事とし、後を託して基地へと戻る道中。沈みかけた太陽により茜色に染まる静まり返った基地から地面をも轟かせる程大きな銃声の音が鳴り響き、辺り一帯の森林から一斉に鳥達が飛び立って普通では起こり得ない事態を濃く色付けてゆく。一瞬の出来事により脳の処理は追い付かず反射的に立ち止まっては音の根源である小さな基地を改めて見つめてどっと押し寄せる冷や汗に僅かに手元が震え。続けて鳴り響く銃声音に背を押されるように脇に抱えた武器を放り込り投げて基地の方へと走り出し)
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