若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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…俺はお前と離れる方が辛い、どうしたら分かってくれるんだ。
(ゆるく壁に拳をぶつけたものの、ズキズキとした痛みは戦火の負傷によるものかはたまた胸に負う悲しみの感情によるものなのか。あれから気が滅入る程、幾多もの書物を読み繰り返し感染病の治癒について病識を深めたが一度たりとも感染が恐ろしいと感じた事は無かった。何ならば彼が疲労で眠りについたあの日に口付けをした時点で既に接触感染となっている筈だが、未だ健常者として立つ身に降りかかる病は無い事に対して己は身が朽ちようとも、たった一人になろうとも生き長らえる運命であるとさえ思っている。心身共々悲鳴を上げているのは彼だというのに、側に居たいという身勝手な想いは遂に本日まで無くなる事はなかった、しかしながら言動様々駆使しようとも再び彼を泣かせてしまった事に罪悪感と無力感を抱き、一度開きかけた唇を閉じて双方の瞳をじっと見つめ。張り裂けてしまいそうな胸の内をよそに、窓からの暖かな木漏れ日は二人に影を落としそよ風によってゆらりゆらりと揺れており、彼の顔に出来た影を愛おしそうに指の腹で撫でればまだこの世の人だと実感させられる。言葉だけではきっと伝わらないだろう、そう解釈した脳は次第に身体を近付けさせ、彼の顎を掬い上げれば互いの唇を数ミリの隙間も無く重ね合わせて)
またお返事が遅くなり申し訳御座いません…!
少々スランプ状態に陥ってしまい、毎日覗いてはいたのですがなかなか指が進まず…。
またこうしてお返事を返せるようになったのですが再び遅れてしまう事が多々ある事をご了承下さいませ、申し訳無いです…!
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