若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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俺の人生を語るな。ーーまだ分からないのか?俺には、…灯夜が必要なんだよ。先が無いだの、未来があるだのそんなに重要な事なのか、なあ、以前と何が違うって言うんだ。
(彼の思惑通り、憎しみも負の感情の要因として存在していた。しかしそれ以上の多大な哀しみの海に飲まれ鎮火していたが、再び訳も分からず置き去りにされた事への憤りが言葉という火種を得て焔を纏い、黒々とした瞳の奥で揺らめいて握る両腕に力が入り、口調は強いものへと変化し。健常者である己の未来への配慮を持った思考なのだろうがそれらを受け入れられる程の余裕は今は無い。自分勝手な男はどちらなのだと自ら自重を訴える理性は脳の片隅へと追い払い、側にいたいのだから離れたく無いとただそれだけを伝えたい一心で紡がれる言葉の数々には様々な感情が織り混ざり、いつの間にか目頭に熱い涙が溜まり硬い拳を作れば彼の背後、壁へと緩くぶつけて)側にいたいんだ、いや側にいて欲しい、お前に覚悟が無いとしても。もしそれが許されないのなら…俺は共に死んでやる。
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