若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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ーー…悪い、総一郎…俺、はーー
(相手の受容の言葉、唯一自分を認めてくれるその言葉に涙が頬を伝って。本当はすごく苦しかった、怖かった、誰かに押し付けてしまいたいとさえ思った。それを許してくれるような相手の柔らかな唇が目頭に触れ、相手の泣き出しそうな笑顔を見て、酷く申し訳ない気持ちと悲しみが同時に溢れ出す。相手に抱きしめられ、されるがままに身体を預けながら無様にもまだ死にたくないと強く思った。微かに背中を震わせながら相手の服を軽く握り締め、薬のお陰で呼吸も楽にできるようになっており相手の肩口に顔を埋めたまま、強い薬なのか不意に眠気に襲われて)
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