若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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ーーーー結核……。
(総合病院へと到着し現れたのは医師の診断結果を持った軍医、インクの滲んだ達筆な二文字を見て二度目の絶句を味わい。何故もっと早く親友を病院に運ばなかったのか、お前の医学的知識、技術はどうなってるんだと軍医の胸倉を掴み胸の内から溢れ出る言葉を口にしようとするが遅れて流れてきた言葉は何故彼の容態の変化を知ってるにも関わらず無理にでも休ませなかったのかというもの。彼の努力を許した怒りの矛先は自分自身へと牙を剥き、軍医の胸倉を離してやるが一言も発する事が出来ずそのまま院内へと。結核といえば隔離となり山の中へでも連れて行かれそうで、看護師に断りを入れて病室の近くへと。暫くは側の待合室で薬剤がしっかり身体に周り落ち着くのを待つ事とし数時間後、衰弱しきった彼を前に自身に向けた憎悪を滾らせる顔ではいけないと大きく深呼吸をし、普段笑顔とまではいかないが落ち着いた声でノックの後に戸を開き)
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