若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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(一抹の希望は言葉と共に流れて行き、兵士が懇願するまでも無く弾けるように駆け出した足はかつて恐ろしい銃声を耳にした時と同様に止まることを知らず本部へと。暑いような寒いような、背には悪寒を感じ乱れた呼吸は熱を持ち辿り着いた先の床に崩れた彼の姿に血の気がさっと引いて、直ぐに駆け寄り。病状が分からない以上先ずは意識状態を確認しついで呼吸状態を。立ってもいられぬ程の咳によって全身の酸素も抜けていったであろう、末端の痺れがあると仮定して抱え上げれば医務室へと)ーー早く軍医を呼ぶんだ!!灯夜ッ、一体どうしたっていうんだ…!
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