若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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嗚呼、約束する。
(相手の言葉と抱きしめてくる力強い腕に安心したように小さく息を吐き、そう答えるとやがて相手の去った扉を見つめその日は眠りに落ちて。身体に鞭打って仕事を続けるも、遂にそれすら叶わなくなったのは目指していた日の目前に迫った二日前の事。自隊の兵士を前に指示を出して居たものの不意に喉元で掠れた空気が音を立て激しい咳に襲われ思わずしゃがみ込んで。悪い、と断りを入れるころもままならず慌てた兵士が咄嗟にその背をさするも咳は治らず、誰かを呼ばなければと必死に考えを巡らせた数人の兵士が走ったのは親友であるはずの空軍中将と軍医の元。その一人が彼のいる空軍基地に走れば大声を出して)ーーーっ鷹田中将は、いらっしゃいませんか!!
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