若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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ーー総一郎、…これが終わったら、もう休む。
(相手と視線がかち合えばやはり自分の状態を良しとする訳がないと少し気まずげに視線をずらし、万年筆を置くと椅子に深く腰掛けながらそう答えて。僅かに感じた目眩に目元を覆いつつ、あと少しの辛抱なのだと、数日後に迫った軍の再編成と再配置だけを目指して身体に鞭を打っているような状況で。真白な肌は薄青く、相手を見つめた灰色がかった瞳にも気怠げな色が浮かぶ。自分でも体調が相当不味い状態なのは理解している、だからこそ今は何も言わず帰って欲しいと)
…休まないと不味いのは自分でも分かってる、ーーーあと五日だ、それさえ終われば良い。
だから、帰ってくれ。今倒れる訳にはいかない。
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