いや、俺はまだ仕事が残っているからな、灯夜、お前はもう少し残ってやれよ、なかなか二人っきりで話せていないだろ (気を利かせたつもりだが彼女の寂しげな表情を捉え眉を下げては帰り支度をする彼の肩を軽く叩き。此処暫くは会えていなかったのだろうと多忙の将校の側にいる己が一番理解が出来る。半分居た堪れない心境から抜け出したいという思いもあり、彼女には他愛も無い笑みを浮かべてそそくさと入り口まで退散し会計を済ませ)