(一人で見る景色よりも誰かと見る方がずっと美しいとはこの事なのか、地平線の向こうへ沈みかける太陽と夜の訪れを知らせる一番星が瑠璃色の地球を照らしている。波と風、海と空そして親友と二人だけの小さな小さな空間にも思えてくる不思議な感覚は胸の底から熱いものと共に溢れ出て。そうこうしてる間に空に一筋の飛行機雲がはるか彼方へと続いている事に気が付き)そろそろ帰る時間だな。俺達も。