若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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(その日の夜更け、今夜はまた寝ずに一夜を明かすことは不可能だと思いつつ異常があれば起こすように兵士に伝え司令室の灯りを消し暗い廊下を医務室へと歩いて行き。静かに扉を開け灯りも点けずにベッドへと近付きよく眠っている相手を見ればいくらか安心した様子で表情和らげ、ベッドの横へ椅子を持って来てそこへと腰掛け。闇に沈んだ中、明るい月の光で浮かび上がるように室内が照らされ、相手の頬へと手を伸ばすと起こさないようにしつつそっと頰を撫ぜて。風の音さえ聞こえない夜、相手と二人きりの暗い部屋、安心なのか恐怖なのか寂しさなのか、何故か無性に泣き出してしまいそうな気持ちになると相手の頬へと手を添えたまま僅かに目を細めて)
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