…情け無いだろ、少しは手伝わせてくれ。 (己の身を案じての言葉につい反論を口にしてしまいそうになり、一度言葉を飲み込み深く深呼吸をすれば肩を竦めて。敵軍の見張りも怠る事は出来ぬ状況で彼が倒れてしまえば軍の力が衰える事も目に見えている。上層部との連絡程度なら己にも可能であるとやや弱々しい視線を送って、また懇願すべく彼の手首を握り)