若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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(一日寝て過ごすような怠惰な生活は身に合わず、慣れない松葉杖にやや足を取られながら訪れたのは司令室前。先日破壊してしまった扉は既に直っているようでその奥に相手がいるか居ないかは此処からは分からない。扉を見つめる背後には昼間の日差しを差し込む大きな窓、照らされた廊下の先に木々の影がゆらりと揺れる様子が平和を語っているようで。恐らく心配してくれているであろう相手への第一声はどうするべきか、そもそもこの扉の先には居ないかもしれない。少しばかり気まずさを胸に抱きながらノックもせずに扉をゆっくりと開き)
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