若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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(相手が意識を失ってから丸一日、数回様子を見に医務室を訪れたもののほとんどは事件の後処理や本部との連絡、警備の再配置に追われ、結局事件が起きた夜から一睡も出来ないままで。我を忘れたように仕事へと駆り立たせられるのは若い兵士の裏切りに衝撃を受けたからか、それとも怪我をさせた相手を始めとする兵士たちへの償いの思いか。相手が意識を取り戻した事も知らず、その頃ようやくその日の本部との長い長い会話、時折非難めいた言葉を投げかけてくる上層部との話を終えると電話を切って。深く息を吐き出し眉間を抑えるその顔には隠しきれない疲労が色濃く浮かぶが、警備の確認に行かなければと立ち上がり)
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