若き将校 2018-03-28 22:31:14 |
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あ、おい!ーー……本当に締めたな。
(どうやら此方に気付いたであろう彼と彼の片腕が上がる様子に慊焉たる思いで窓へと向かうも施錠を告げる乾いた音を捉えるなり案の定不服な顔をしてその場から飛び降りて。背後を見れば居た堪れず目を背ける新人兵、中には笑いを堪えている者もいる中で堂々とした表情を向けるなりそそくさと退散して律儀に建物内へ、階段を登り彼の待つ部屋へと向かって。アンティークな木製の扉を二階ノックし勝手にドアノブを捻って中へと侵入。白光を背に浴びて落とす影に呑まれた彼が座る椅子へと近寄れば先程の不服は何処へやら、普段通りの調子で肩に上着をかけて)よう、調子はどうだ。相変わらず物騒な顔してるなあ、たまには一杯付き合えよ。
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