(相手に抱き寄せられ、耳元で聞こえた冷静さを僅かに欠いた声に相手が自分の身を案じてくれた事を強く感じ、言い返すことは出来ず。悪い、と少しの間を置いて小さく謝り喧騒が消えると漸く身体を起こして。辺りの様子を見回し自分を落ち着かせるように一息ついてから視線を下げそう小さく述べて) ーー俺も、お前が心配だった。敵を前にしても、俺を守ろうと無茶をして怪我をするんじゃないかと、