主 2018-03-15 23:29:04 |
通報 |
>>アンジェラ様。
ふふ、そう言われても困ったなあ…。君は僕にこれっぽっちも興味はないだろ? あるのはこなへんてこな僕の躰への興味、違う?
(彼女の頬からぱっと手を離しては貼り付けの笑顔はそのままにそう問い掛けて。自分への興味が薄れていくのは彼女の様子から見れば安易に判ることで。だからといってこの笑顔はもうどうしようもなく。己に興味が無い、かと思えば急に両手を握られきらきらとした眼を向けられてしまっては少々驚いた様子で。弱点である左手に触られるのは苦手、そっと動かない手を引き自由にさせながら“ああ、愛せてもらえて何よりだよアンジェラ。よろしく頼むね。”真っ直ぐに向けられた「愛」の言葉。その言葉を受け忌々しい躰が反応してしまうのかぽつり、と新しい花が一輪咲き。)
>>ヴァレリー様。
…………へぇ。先生は自分を否定されるのが嫌なんだ…?
どうして?
(全く予想してなかった彼の動揺に珍しいと少なからず驚いて。身動きも取れずに、にっこりとした笑みを浮かべたまま揺れる彼の瞳をじっと見詰めていて。己の些細な言葉でこうも冷静さが失ってしまうほど、彼の心に何かが突き刺さったとは知れず、己に滲み出る興味のまま上記を問い掛けてみて。普段の彼ではないその異様な雰囲気に臆することなく、どうすればこのまま崩れて行くのだろうか、どうすれば愉しくなるだろうかと思いを巡らせていては、不意に耳に響くがりがりと引っ掻くような不快な音。ふと彼の手へ視線を落としては“爪、抉れるよ”と声を掛け動かない左手でその手に触れようとして。)
トピック検索 |