Himitsu 2018-03-01 20:50:40 |
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扉、扉、扉!
時に屋内と屋外を隔て、繋ぎ、
時に部屋と部屋を隔て、繋ぎ、
時に世界と世界を隔て、繋ぎ、
そう、異世界への冒険は常に、
扉を介して行われる。
その外観はただの玄関扉かもしれないし、
厳かな城門かもしれないし、
或いは机の引き出しか、
洋服箪笥の引き出しかもしれない。
もしくは、目に見えない場合だってある。
だが、異世界に足を踏み入れる者は皆、
何らかの形で扉をくぐるのだ。
ここはどこにも繋がっていないが、
どこにでも繋がっている地底の一室。
隠された扉を抜けて、
今日、訪れた貴方は、一体、
どこからお越しだろうか?
珈琲ぐらいなら出してやろう。
少し休んで行かないか?
話を聞かせてくれないか?
《 や、珈琲の用意は今からだ。
だから、そう急くな。
まだ少しだけ、待ってくれ 》
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