ナレーター 2018-02-17 14:36:55 |
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>シャノンさん
..はあっ、みつけたぁ..! ( 随分と走った気がする。そのせいか寒い筈が身体だけ少し暖かい。爽やかな風に揺れる木の下で、確かに依頼された三毛猫が呑気に欠伸をしていた。今にも捕まえてやりたいが、間違いだと可哀想だ..ぺらぺらと鞄に入れていた資料を捲っていけば、やはり同じ三毛猫。背中の部分にきちんとハートのマークもある。少し呼吸を整えれば缶に入った餌を猫の前で一振り、二振り。「三毛猫ちゃん、餌だよお、餌、えさー」やたらと猫なで声で、じわりじわりと目線を合わせながら歩み寄る。にゃん。愛らしい桃色の声で鳴いた三毛猫は見事餌へと食い付き。ほっと息を吐けば優しく猫を抱き上げ「捕まえた。もう逃げちゃダメだよ、キミの飼い主さんがとーっっても心配してたんだから」なんて。それでも己には目もくれず必死に餌に食い付く猫を見れば、困ったように笑い 自由人だなあ、とその頭を撫でて。__そう言えば何処まで来てしまったのだろうか。きょろきょろと辺りを見回せば、一番最初に視界に入ったのは大きな大きな御屋敷。次にこれまた大きな門。そうか、此処はあの名門家のお嬢様の...其処まで理解したところで目の前の大きな重た気な扉が開いた。まさかとは思ったが、中から出てきたのは紛れもない綺麗なバイオレットに見えるあのお嬢様。目をぱちぱちとさせれば、猫を抱き上げたまま「__..こ、こんにちは」と。 )
(/ 素敵なお嬢様に絡ませて頂きます!宜しくお願い致します ! )
>セスさん
探偵さんは真面目なだけです..! ( 口ではそう言うものの、彼は確かに堅物かもしれないし冗談もあまり通じない人かも知れない。それでも探偵さんの事をそんな風に言われっぱなしじゃ胸がちくちくするし、兎に角何でも良いから言い返したい気分になってしまう。それにそうだ、怪盗に手を差しのべてしまう己の方が不真面目なのだ。さっさと食べる物を買ってこようとふい、と後ろを向こうとすれば半ば強引に握られた手首。くしゃくしゃと灰色の音を立て 手に紙幣を握らされる。お金なんていいのに..そんな事を思いながら手の中の物を見るなり、思わずもう一度彼を見てしまった。「__ああ、何か 珍しい紙幣ですね。」懐かしみを感じつつ、知らなかった"風"にそう呟いてみる。この物語にはあっちの世界も何もない。己は探偵の助手。日本から来たのではない。元々此処にいた人物 なのだから。日本の事何て何も知らない、この街の少女なのだから。役を忘れて思い出に浸って仕舞えばあっという間に箱庭送りだ。「..はは、とっておきます。有り難う御座います。」そう言うなり動揺を隠すように足早に店の方へ歩み出し。..___コロネにバターパンに、小さく切られたバゲット。此のくらいで十分だろう。それらが入った紙袋を胸に抱えれば、彼のいる場所へ戻り。「どうぞ、買ってきましたよ」)
(/ 丁寧な返答有難う御座います!此から宜しくお願い致します! )
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