ナレーター 2018-02-17 14:36:55 |
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>子猫ちゃん
( 寒さが残る瑠璃色の空から臙脂色の球体が東から顔を出して射し込む光の筋に屋上で仰向けで寝ていた男の顔はくしゃりと歪み、不愉快そうに瞳を薄っすらと開いては今が朝だという事を寝惚けた思考でぼんやりと認識し。今朝はやけに冷えると身を震わせれば辺りを見渡し。己自身いつから此処に居たのか、昨晩酒を煽った記憶を最後にそれ以降は曖昧だがそんなものは気にするまでも無く重たい身体を起こすのと同時に忘れ去り、大きな伸びを一つ。すっかりと散らかった髪をボリボリと無造作に掻き毟ればヘアセットは更に酷くなる一方で仕方無く一度掻き上げて顔周りをさっぱりとさせ。それまで前髪で覆っていたラピスラズリ色の瞳が光に照らされ光沢を持ち。不意に聞き覚えのある足音が聞こえ、ふと手を止め耳を澄まして。数秒後やはりそうだ、と言わんばかりに身を正し、獲物を狙う鷹の目付きと変わり。口角を緩々と引き上げれば身軽な身体を動かして建物から建物を伝い地面を目指して。道中、懐から馴染みのベネチアマスクを取り出し目元に装着すれば気分は最早爽快と言わんばかりに晴れ渡り、獲物を捕らえる鷹の様な目付きで少女の前へと降り立って「ねこねこ、子猫ちゃん。おはよ。ーーーこれから堅物ワンコの所に行くんだろう?」“犬猿の仲である探偵の子猫”と認識している相手のあだ名は、そのもふもふに愛らしいストロベリーブロンドの髪の毛とキャットと綴った名から付けたもの。特殊な能力が少々厄介なものの彼女を含む探偵コンビを揶揄うのは街中で出会えば恒例の行事となっており、本日も変わりなく親しみを込めた笑みを浮かべて歩み寄り。数歩近寄った所で腹部から地獄の底から獣が唸り声を上げた様な腹の虫が鳴り本人もポカンと口を開き。そういえば腹が減っていたんだと他人事の様に思い返せば右手で腹を抑えれば突如力無く地面に崩れ落ち、大袈裟に肩を竦めて )ーーー駄目だ、腹が減った。もう三日も食べてない気がする…このまま飢え死んでしまいそうだ…。
(/初めまして、怪盗の背後の者です!可愛らしい探偵の助手ちゃんに早速絡ませて頂きました!非常に馴れ馴れしくなってしまいましたがどうぞお許し下さいませ…!!それでは背後と息子共々どうぞ宜しくお願い致します!)
>主様
(/参加許可有難う御座います!主様がお考えになる怪盗になっているのか少々不安ではありますが、是非とも宜しくお願い致します!)
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