主 2018-02-10 20:51:48 |
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>めぐさん(仁さん)
ええぇぇ――……。
(結局掃除に話が戻った。あっ、ダメだこれ。逃げられないやつだ。何で話が戻ったの。お願い教えて。軽く眩暈がした。いや、【遥姫】という普段のイメージからすればこれは乗るのが正しいのは頭でわかっているのだが。ただただ、心が全力でイヤだった。「めぐさん、そいえばいつも走ってるよね」とぐったり生返事する。なんだかじんわりと手の中の木刀の柄が汗ばんできた辺り、自覚してる以上に彼女に対して苦手意識があるようで、ひょいっと持ち替えて遊ばせれば、握っていた方でグー、パー、と空気を掴む空仕草をする。これが残念な事に――ちょうど、『雑巾ちょうだい』とする仕草のようにみえなくもなかった。)
>早重さん
あ。
(それは数日後の事。あの騒動の日から数えて次の非番に、もやもやと心がかりになっていた件の天麩羅屋台へと足を運んだ。屋台だからだろう、三叉路から少しはずれたところに設営された屋台は香ばしい胡麻油の匂いを放っていてすぐ発見する事ができた。人だかりもそのままだ。行列にしばし並び、屋台の主人に先日の謝罪を告げてから天麩羅串を四つ頼み、隣に設置された丸椅子で待つ。大き目の砂利の数を数個ほど数えた辺りで、手渡された串はやはりとても美味しそうだ。串の端をちょいと齧ったあたりでふと顔をあげれば、そこには同じように天麩羅を買う彼女の姿があって。『あ。』と、上記の台詞へと繋がった。――かぶった。そんな事を思った。)
>正之助くん
うはは。いーのいーの。ほんの気まぐれだから。
(彼の裏のなさそうな笑顔をみて、瞬間きょとんとしたがすぐ同じような笑顔を作って返す。そして「でも」と、以下を付け足した。頭でなんとなく理解していることは窮地に役には立たない。相手はなにしろ待ってくれないのだから。だからこそ、「……不味いと思ったらちゃんと退くんだよ。士道不覚悟と無駄に死ぬ事は絶対一緒じゃないんだから」――半端な知識が目の前の前途ある彼を不幸な運命に誘わないように。そんな願いを込めて口にした。その場で蹲踞し、切っ先を彼から外して納刀の仕草で左手の中に木刀を提げてお辞儀を。しばしそのまま固まって、顔を上げた時にはにぱっと【普段の】笑顔を作ってみせた。ぱん、と手をあわせて)
んじゃんじゃ、堅苦しい話はここまでね! はいっ、おしまい。今度は正之助くんの番ね。私の知らない事を教えてちょーだいっ。
>栄さん
――で、大河は問題児、と。……なんか私だけ扱いひどくない??
(なんだか納得いかなかった。ぷくっと頬を膨らませて。できればもっとじっくり寸評を聞きたかったのだが、あまりにも率直簡潔な彼女の評価はなんとも“らしい”ものだと思う。彼女の表情はどこまでも変わらないように見える。この鉄面皮め、と根拠ない八つ当たりを胸中で零し。ゆらめく陽炎のような灯りが再び部屋の静寂を彩れば、三度。茶をすすめてくる彼女。相変わらず飲みたい気分ではなかったがそろりと手を伸ばして。湯呑みに触れるか触れないかというところで手を止めて。)
……ありがと。でもこの時間はお腹に何もいれない事にしてるんだ。自分戒律ってやつ? うははは!
(触れるか触れないかの際で、瞬間の震えをみられなかっただろうか。そんな事を思う。“毒”――過去の一件以来、食べ物だけはなんとか克服したものの、飲料だけは他人からの物を未だに口にする事ができないなどと、知られたくなかった。「おやすみなさい」と丁寧にお辞儀だけして座を立つ。襖の先、廊下の空気が妙に心地よかった)
(/ま、全く距離が縮まらない二人……! そろそろ場面切り替えですね。この後の感想か、切り替えかお任せします。感想の場合は私が次で切り替えますので!)
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