主 2018-02-10 20:51:48 |
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>早重
いつも見ていたら飽きるわ
(眺めすぎても飽きるというもの。本の頁を捲りながら欠伸を抑えて。襖から炭が運ばれくべられていき。パチパチと火花が飛ぶ。畳の上に引火はすることなく「早重、暇だからあなたの身の上話をしなさい」雪を見て楽しむ相手にそんなことを告げた)
>正之助
ふうん。まあまあ面白いわよ
(流し目で相手を見て含み笑い。「あなたの、人斬りの被害者を減らす思想は、浪士組に入る前からあったわけね?」確認を取るように訪ねながら「人斬りに親を殺される者を減らしたければ、人斬りを峰打ちにしたところで、意味ないわよ。ああいうのは死ぬまで人殺しだから」そういうところが面白い。考えたら分かることだから迷いがあったんだろう「部下に矛盾したところをつかれた訳ね。それで、どうやって従えたの?」とものように対等に振る舞いながらいざという時には指揮できる。燭台の鑞がゆっくりと蝋燭に伝い)
>栄
(商人を血が滴るということなく両断せしめる相手。一連の動きが大理石の下の影に映された。断頭台の死刑囚を速やかに処刑する執行人のように鮮やかながら厳格な手並みだった。過剰な蹂躙も満身もいたぶりもなかったがこれはこれで良いものをみれたのだ「見事な手並み。褒美を遣わすわ。明日屯所に渡すものがあるから、……まあ飾る程度にしなさい」拍手をした。空気の乾いたような。そろそろ帰るとし駕籠に乗る際に一つ相手に質問「他の隊長達はほとんどが名刀、妖刀の類を持つのにあなたは量産された刀なのかしら」瑠璃の杯のような涼やかな眼で)
>逸
酒を飲みなさい。普段おどおどした者が酒を飲んで、気を大きくして威張って怒鳴り散らす様が見たいわ
(彼は酒乱だと聞いた。下々にも自分より弱そうな奴に当たり散らす亭主などはいくらでもいるが強いはずの人間がこういうことをしている。店を潰したり、こちらの手足にちょっかいをかけたことで興味がわいたのでめったとない酒を手配させ「暴れても問題ないわよ。一族郎党皆殺し、部下と新撰組をもろとも仲良く晒し首にするだけ」もし粗相を起こした場合どうなるかを予めいちいち教えながら女中に扮した御庭番衆の上忍酒を注がせ)
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