新撰組〜壬生狼と呼ばれた者〜【NL/戦闘/ほのぼの日常】

新撰組〜壬生狼と呼ばれた者〜【NL/戦闘/ほのぼの日常】

主  2018-02-10 20:51:48 
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動乱の時代、幕末の京都。
京の都には泣く子も黙る人斬り集団、新選組がいた。

彼等を象徴する浅葱色の羽織は、死をも恐れず、最後は武士としていつでも切腹して果てる覚悟の表れ。

隊旗と羽織に記された誠の文字。「言」を「成」すと書き、一度言葉にしたことは必ず成すという漢字の成り立ちから「武士に二言はない」という言葉。

新撰組は一人の相手に対して複数で切り掛かる集団戦法を得意としていると言われている。卑怯?確実性の為の手段に過ぎない。
幕末の京都では…同じ相手と二度戦うことは限りなく少ない。だからこそ新撰組の隊士は見切られる心配をして技を増やすよりもたった一つの技を極限まで磨き上げ、己の『得意技』を鍛錬の末に極め、絶対の『必殺技』にまで昇華させる。一対一でも無類の強さを誇る新撰組の真の強み。

壬生の狼は、動乱の京を駆け抜ける

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暫しレス禁也


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  • No.435 by 大河 遥姫   2018-03-08 06:09:16 



>早重さん

もう。……意地悪だなぁ早重さん。
(――そういうことが聞きたいんじゃないんだけどな。ぷぅ、と小さく頬を膨らませてから瞳を閉じて。少しだけ寂しそうに笑ってみせて。受け取った脇差をじっとみつめると、指先で軽く鯉口を切る。てぃん、と軽い音。少しだけ引き抜いて、その刀身に自身の顔を写すと。直刃の上には血糊が水滴となっていくつか。血油で曇ったそこに写る自分の顔は歪んでみえ、ひどいものだった。――私の力不足だ。彼女は何も悪くない。あの時、あの場面で刀を抜かせずとも瞬時に男を御せるだけの判断ができればよかったのだ。そう、普段通りに。頭に血を昇らせて動揺した結果がこれだった。それだけの話。)

……んっ、ゴメンなんでもない! 帰ろっか!
(刀を納める。すっかり客足の引いてしまった天麩羅屋台の主人に頭を垂れて歩き出して。)

(/差し支えなければ場面転換をお願いしてもよろしいでしょうか……!)



>正之助くん

いい? 見るべき所は、此処。
(木刀を片手に持ったまま反対の人差し指――先ほど、彼に向かってバン、と突きつけたその指先を示す。そして示した方の指先はくいくいと引き金を引くような動作を繰り返した。「まず銃口。角度だね。次に引き金にかかった指。この二つを見るの。もちろん同時に、じゃないよ。どちらかを判断する必要はある」銃という物が、音を聞いたときには既に着弾しているのだから、であれば撃つ瞬間。決して誤魔化す事のできない引き金にかかった指の動きをみて瞬時に回避する方法。これが一つ。そしてもう一つ、銃口。これは明白だろう。なにしろコレが向いていなければ決して当たる事はないのだから。)

銃は剣士にとって確かに脅威だよ。でもね、覚えておいて。当たっても、大抵まず死なない。
(当たり所が良ければ、とはあえて言わなかった。身体、腕、脚。頭以外ならまず死ぬ事はない。その頭にしたって頭蓋の丸みでまず直撃となることは少ない。一撃で死を隣に運んでくる刀剣と比べて距離こそとれるが、やはり殺傷能力自体は低い。「……まぁ、めちゃくちゃ痛いけどね」と、少し困った風に笑って)



>めぐさん(仁さん)

やーだぁぁ! はーなーしーてえ――!
(ずるずる。ずるずるずると。なんでか下半身に組み付いてくる彼女に、胴衣の裾が落ちてしまいそうで懸命に引っ張って。掃除は別にヤじゃないけどめぐさんと一緒はちょっとゴメンなさいー! ……などと謝りながら彼女をしばし引き摺って。すると動きを止めた彼女はがばりと顔をあげて今度は体調が悪いのかとこちらを心配しだしてきた。早重さんのところへ行こう……って?)

いかないいかない! だいじょーぶっ! 私、元気! ちょー元気! だからはーなーしてぇー!
(なんなんだろうこのヒトは。とても年上とは思えない。体調? 今まさに最悪だよう。うわあん。と、胸中で叫びつつ。「だ、だいたいなんでめぐさんがこんなとこにいるのさぁ! お仕事はどしたの!?」と、半ばやけ気味でそう叫んだ。)



>栄さん

?……――――ッ!??
(『今みたいな笑いは良い』――彼女の言葉の意味がしばしわからず細目で首を傾げた後。自分が、いつのまにか微笑んでいるのだと自覚して赤面。見せるつもりのない表情。反射的にばっと口元を片手で覆う。しまった、と思った。軽くかぶりを振って、額を手の甲で擦る。熱い。私は阿呆か、と猛省した。湯飲みはもう、湯気を花ってはいなかった)

ええぇぇ……そんな問題児問題児、連呼しないでよう……。
(ふて腐れたようにふいっと視線をはずして。彼女は自分をよく見てるのか見ていないのか。とにかく現状の私の評価はどうやらそういう物らしく。先に述べたように特に是正はしない。別段腹も立たない。彼女の話は一貫してこの新撰組を想っての事だというのは理解できるからだ。そうなってくると興味がでてくる部分もある)

ね、ね。栄さん。栄さんからみて他の隊長はどんなヒトだと思うの?



>姉さま(晃さん)

ん……。
(頭を撫でられれば少しだけくすぐったそうに目を細めて。低身長ゆえか、子供扱いはたまに腹立たしくさえあるはずなのに、彼女の掌はやはり温かに感じて。その口から紡がれる『遥姫』という響きがただただ嬉しかった。そして――。そして同時に。【姉さま】と呼ぶのは誰も見てない時にしようそうしよう……。と、内心はもうなんだか恥ずかしさで死にそうでもあった。)

えっとね。……どこから、話せばいいかな。
(気持ちを少しだけ落ち着かせてから。隣にわざわざ座ってくれた彼女に一度だけ目線をあわせて。それから再び正面へ視線を戻すと、ぽつりぽつりと語りだす。生まれの事。家の事。そして――本当の名前の事。大河家として、秘匿にされている部分だけは上手くぼかして、だがそれ以外は全てを話して。――それは、長い長い苦痛の伴う話で。気がつけば、零れ落ちる。目の端から水の雫が一つ。二つと。)

あれ……うはははは……なにやってんだろ私、また……ゴメンね姉さま。
なんか、うまく、話せなくって……こんなこと、聞かされても――……。
(――困る、だけだよね。言葉は続かなかった。客観的に語るには、それはあまりにも。あまりにも重たくて。口から出した言の葉が、全て現実なのだと改めて突きつけられた気がした。涙の雫が下にしか落ちないように。あの時間が戻る事は、もうないのだと)


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