主 2018-02-10 20:51:48 |
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>>色見
ああ、大丈夫です。色見も疲れているでしょう。
(手拭いを差し出してくれたのは最近稽古に精が出るとよく隊員からも聞く努力家な七番隊の隊長だ。稽古場に入るところを仕事の前に見たから、それが終わったのだろう。それでも涼しい顔の彼に疲れがあるのかは謎だけれど副長として隊員の体調には気を遣わなくてはいけないと笑みを浮かべて。謝ることでもないのに、と彼に対して思うことは幾度かある。「清潔なら私が汚すわけにもいきませんから。__ええと、謝らなくて大丈夫ですよ。ありがとうございます」と感謝を伝え。)
>>草鹿さん
怪談…ですか。
(驚いた。もっと何というかお茶菓子とか団子とか髪飾りとか絵画とか…まとめて言えば女性らしいものだと勝手に決めつけていたけれど、案外妖怪だとかが好きなのだろうか。顎に手を当てうーんうーんと唸りながら考えていれば、いくらか案は思い付くのにお礼と言えるものは全くと言っていいほどに浮かばない。「……私作の怪談噺…はいかがでしょうか」大真面目なトーンと表情で提案したのは一見ふざけたような意見にも聞こえ、誤解を与えぬ様にと急いで口にしたのは「あ、あの!ちゃんと震え上がる様なものです!」やはり訳の分からない言い訳で。)
>>大河
あ、…あぁ、ええ。こんにちは。
(一瞬聞こえた耳にしたことのないような彼女の声に一拍反応が遅れるも、同じく風呂上がりらしい相手に軽く頭を下げきちんと挨拶をして。と驚いたのも束の間、いつもと変わらない彼女の笑い声に少しだけ安堵し、気が抜けたからか手ぬぐいを落とし髪までひっくり返すような様子に小さく笑い声が漏れた。「大河は髪が長いんですから、きちんと拭かないと風邪を引きますよ」笑みをたたえたままそう伝えれば、立ち上がって落とした手ぬぐいを拾い「綺麗な髪がもったいないです。私が拭きましょう」と提案してみて。)
>>御子柴
(差し出された手ぬぐいは綺麗な桜の模様で、こういった花柄のものは以前町の娘が持っていたように思う。蛇の死骸を愛らしいと表現するような彼女でも女の子らしいところがあるのだなと頬が緩み、いや別に彼女がおかしいと言っているんじゃなくて__と心内で誰へ宛てているのか分からない言い訳をして。「素敵な趣味をお持ちですね」昨年の彼女の誕生日、蛇を象った簪と梅が描かれた櫛で大真面目に悩んだけれど、結局櫛を贈って正解だったかもしれない。「ありがとうございます。洗って返しますね」頭を下げるだけのお辞儀をして。)
>>青倉さん
青倉さんのような…、いや、青倉さんがいるから厳しくありたいんです。
(だって目を離すと隊員が疲弊しているし、誰かが拷問を受けているし、いくら注意をして叱っても直らない。コツや気を付けていることがないならその厳しさや何やらは素なのだろう。羨ましい__と思ってしまう自分の心を恥じたい。「青倉さんの始末書たまに回ってきますし…」任されること自体はいいのだけど、始末書というのは本人が書いて初めて始末書になる。適当なことでも書いてほしいと思うが、それはそれで拷問のやり方なんかを書いてきそうで頭が痛い。小さくため息を吐いては体重を後ろに預け。)
>>金堂さん
…。…女性をそんな目で見ないでください。
(肩にかけられた半纏と言葉にぼやけた頭は徐々に正常を取り戻し、誰も見てはいないのだけど人目に晒されている様な気がして羞恥で顔を俯かせ。風呂上がりくらい何度も見て来たろうに、改めてそう言われれば今までの自分の行いがふしだらに見えてしまうだろう。かけられた半纏に濡れた髪の水滴がついてはいけないと脱いで胸元で抱けば「…心配には及びません。私より夜叉丸の体の方が弱そうじゃないですか」呼び名を変えられたのが子供扱いに感じたらしい、仕返しと言わんばかりに此方も昔の呼び名で応戦し。)
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