主Y 2018-02-05 01:21:11 |
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(すみません、ニックネーム変えるのわすれてました…!鶴 祐希でお願いします!)
子供のような勢いで駆け出してきた彼女――名は確か、
「瀬戸、さん?」
あっけにとられてしばしフリーズしたが、そうだ、蝶の件…だったか。
「蝶なら、先程キッチンで見かけましたよ。それ以降どうなったかは知りませんが…」
瀬戸さんが一度見たということは、しばらくの間この館で飛び回っているのだろう。もしかしたらもう一匹いる可能性もあるが…その可能性は極めて低いと見る。
またマカロンを作れば寄ってくる可能性もあるが、生憎、そこまでのお人好しではない。
その手に持つのは日傘――ということは、館の庭にでもいたのだろうか。
蝶は誰かが扉を開けたのと同時に入ってきて…それなら、あの時外へ逃がしてやればよかったかな。
彼女がどうする気なのか知らないが、捕まえる気であるなら、それは蝶も御免だろう。
あんなに優雅な蝶なのだ、檻に閉じ込めるには勿体ない。
出来ることなら、蜘蛛でなく花に捕らわれてほしくて。
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