主Y 2018-02-05 01:21:11 |
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君は味覚が弱くて、これの美味しさを分かってくれなかったね。
たまにお世辞で「美味しい」なんて言ってたけど、嘘ついてるのバレバレだったし。
ボクをそんな冗談で笑わせてくれた。君は誰より優しかった。
毎日君のことを思い出している。君はボクを覚えていてくれているかな?また、顔を合わせて笑いあえたらいいのに。
甘い香りに連れられて、いつの間に館へ入ってきていた蝶が顔を出す。
その大きな斑点は、きっと誰かを魅了したことだろう。
目の前をひらひらと優雅に飛ぶ姿は、憧れるほどだ。
ボクは、今のままじゃ飛べないから――。
「Have a niceday」
なんて、少しかっこつけてその場を後にした。
夢を持てば、飛べるようになるだろうか?
そんな、ほんの少し期待を抱いて。
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