最俺なり茶

…あー、じゃあさ、好きな人、とかは…？
(相手の好きな物を聞けば、自分が知っているキヨだなと再確認し、次は一番気になる人を聞いてみて。こればっかりはいたらショックだぞ、とわかりつつも、気になるためか、無意識に相手に顔を向けて尋ね)
いや、まぁあれだよ、いたらどんな人かなぁーみたいなさ。

好きな、人…いる、けどフジには言わねー、よ

(好きな人は、と質問されればドキッとして、これには動揺を隠せず目をキョロキョロさせながら居るけど言えない、と俯き赤い顔を必死に髪で隠そうとするが、なんかわかりやすいかも、と手を戻し)

……え…？
(相手の顔を見てしまったからなのか、素直に聞こえた言葉を聞いてしまったからなのか、相手に好きな人がいると認識すれば固まってしまい。いたらいたで応援しようと覚悟はしていたつもりだが、いざ真実を聞いてしまえば受け入れたくない感情が競り上がってきて。しかし何とか踏みとどまれば、若干ぎこちない笑みを浮かべてしまい)
…へ、…へぇ……ち、ちなみにどんなヤツなの？

へ、ヘタレ…

(どんな人か聞かれ、は？まだ聞くのかよ、と思いながらなんで好きなやつ本人に好きなやつがどんな感じなのか言わなきゃなんないんだよ、とさらに俯きながら小さい声で上記を述べればチラッと相手を見て)

…へ、へぇ……ヘタレなんだ、…。………ちなみに、さ…そいつの、どこがいいんだ…？
(相手の好きな人を聞いてみて、何故そんなヘタレと言えるヤツが好きなんだよと苛立ちを覚えたものの、相手が好いているのだと考えれば、それを口にすることは出来ず。しかし悔しさや悲しさからなのか、口にした言葉はいつもより少々刺がありつつも、相手からは目を離さずに尋ねて)

まだ聞くのかよ！？なんだかんだ言ってなんでも聞いてくれるし優しいからだよ、もういいだろ

(質問攻めからやっと解放される、と思ったがまだ質問されるためまだ聞くのかと驚きながら聞いてしまうも、やけくそになりながら恥ずかしさからか上記を叫ぶように言ったあとに小さくもういいだろ、と言いながら立ち上がりグシャグシャ自分の頭を掻きながら火照る頬を覚まそうと部屋を出て)

っ、……ま、待ってキヨ…！ご、ごめん…謝るから怒らないでくれ…。
(立ち上がった相手に対し、怒らせたかと思い自身も立ち上がり相手の手を掴んで部屋からでないように阻止して。手を掴んだものの、どうすれば良いかわからず黙っているも、言わなければ後悔すると確信し、相手を力強く見つめて。声を震わせながらも、はっきりとした口調で話し始め)
………な、なぁキヨ…。俺もさ…す、好きな人、いるんだ…。

別に怒ってねーよ、それが…なんだよ

(立ち上がればいきなり腕を掴まれ引き止められれば少しバランスを崩しそうになるも耐え、怒ってはないためそのことを伝えれば、相手にも好きな人がいることを言われ一瞬悲しげな顔をするがどうせ叶わない恋だ、関係ないと顔を逸らせば上記を述べて)

……そいつにも、好きな人いるって知っちまってさ…でも、俺はどこまでも家族大切にするとことか、無邪気に笑って楽しむ姿とか…今では自覚してもしきれないくらいそいつを好きになっちまったんだよ…。
(正直に話すのにはあまりにも無謀なことを言うよな、とわかっているため、視線はみるみる下がって握っている手は少しずつだが震えてきていて。しかし今言わなければきっと後悔するからと一層強く感じれば、一瞬黙った後勇気を振り絞って下記を述べ)
でも、知っちまったら言うしかないって思ったんだ…。………キヨ、好きだ。俺は、お前が好きなんだ…キヨ。

ｯ…は？冗談、だろ？

(相手が淡々と話し出しそれを黙って聞いてればいきなり自分が好きだと言われて、最初何を言ってるのかわからなくなったが段々理解してきて、スグには信じられずから笑いし眉を下げながら上記を述べ、内心動揺しまくりで)

…っ、……ごめん、迷惑なのは凄ぇわかってんだ…。けど、冗談じゃ、こんなこと言えるわけねぇよ…。
(相手の言葉やその場で出したような笑いを聞いて、これは明らかに引いてるんだろうと理解したのか、握っていた手を力なく離して。今なら冗談だと笑い飛ばせばいいものの、それをすることもなく小さな声で諦めたように言葉を吐き出し。グループで実況活動しているのもあり、それのフォローもいれなくてはと考えたのか、一呼吸置いた後、下を向いていた顔を上げれば苦笑いに近い笑みを向けて)
……、まぁ、気持ち悪いのが普通だよな。気にしなくていいよ、今のは無かったことにしてくれ。…これからのこともあるし…伝えただけでも満足だからさ。

ｯ…気持ち悪いわけ、ねーよ…俺も、同じ気持ち…だし

(信じられずにいたが相手の表情があまりにも悲しそうな顔をする為嘘じゃ、無いんだなと分かり、顔が一層赤くなり相手に背を向け顔を見られないようにすれば上記を述べれば好きとは言えず同じ気持ちと言ったあとに、どうしよめっちゃ恥ずい、と心臓がバクバクしていて)

………、へ？
(次からどう接すればいいんだろうかと妙に冷静な頭で考えていれば、相手から思いもよらない言葉に対し、うまく理解出来ず固まってしまい。数秒経って漸く意味を理解すれば、信じられないとばかりに相手を見るもすでに背を向けた相手の顔は伺えず。しかし相手の好きな人は自分だと気づいてないため、自分に気を使って言っているのではないかと考えてしまい)
……でも、キヨ…お前には好きな人がいるんだろ…無理、しなくてもいいんだぞ…？

ほんと鈍感、気付けアホ！

(素直に気持ちを言ったらこうだ、と唇を噛み締めたあと小さく鈍感だと呟けば相手の顔を見ないまま上記を叫べば次こそほんとに部屋を出ていきすごい音を立てながらドアを閉め自室ににげるように走り、部屋に入ればドアにもたれ掛かりズルズル座り込み頭を抱え上手くいかない自分に腹が立ち涙が滲み下記を呟き)

無理なんて、してねーよ…

っ、き、キヨ…？！！
(鈍感、という言葉を僅かに耳にするが、すぐに叫びながら部屋を出ていく相手に反応できず、見送るしかなく。気づけってなんだ、まさか本当に俺を？、でも好きな人がいるって、…まさか俺？等素早く思考を巡らせ漸く答えにたどり着いた瞬間、自分は何てことを言ったんだと顔を青くして。まだ間に合うかと相手の部屋に向かって走りだし、ドアの目の前で止まれば、素早くノックして自身の気持ちを口にして)
………、キヨ！…っ、ごめん、気づくのが遅すぎたよね、頼む開けてくれ…！…キヨ、お願い……お前を抱きしめさせてよ…。

くそ…ｯ、

(涙が滲んだだけだったがポロポロ零れだしなに泣いてんだよと内心思っていればドアの外から声が聞こえ、必死に謝る声がすれば気づくのおせーよばか、と言いはしないが内心で述べ小さく上記を呟いた後に開けようとするがこんな顔、見られたら引かれるんじゃ…とドアノブに手をかけたまま停止し)

………、…キヨ…開けるよ…？
(謝っても一向に返事がない状況で、どうすれば出て来てくれるのか全くわからず、時間が経てば出て来てくれるだろうかと考えて。しかし、5分も待ってられなかったのか、不安を抱きつつも、自分で開けようとドアノブに手をかけ。小さく相手に声をかけながらゆっくりとドアノブをひねれば、部屋の様子を見るべく中に入ろうと扉を開けて)

ぁ…

(ドアノブを握りながら立ち止まっていれば外から相手の声がすると同時にドアノブが回りビックリして手を離せば扉が開き相手が見えて小さく声を漏らせば、どうしよ、と不安そうに瞳を揺らしとりあえず俯き顔を隠し)

……っ、…キヨ…ごめんな…？
(相手の部屋に入るや否や、目にしてしまったのは目の前にいた相手の泣き顔であり、泣いていたことに驚き僅かに目を見開いて。しかし俯いてしまった相手に対し、自分が泣かせてしまったんだとすぐ理解すれば、謝りながら相手の腰と背中に手を回して抱きしめて。暫く背中をゆっくりと指すっていたが、抱きしめる力を緩め真っ直ぐ相手を見つめながら優しく問いかけ)
………キヨ…、こっち向いてくれないか…？

ｯ…へ？

(どうすることも出来ず俯いていればいきなり謝られ抱きしめられてビックリし小さく上記を呟いたあと離され顔を上げるよう言われ恐る恐る顔を上げて相手を見れば、こんなひどい顔引かれるだろうなと再び思い)