通りすがりさん 2017-12-31 10:41:25 |
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>>愛伊
御機嫌よう。やだな、褒めても何も出ないよ。
(流れるように彼の形の良い唇から零れた言葉に慣れたようにくすりと笑えば上記を述べつつ年端も行かぬ少女のような華奢な肩を竦めて。三味線、と告げられた楽器を興味深く見つめつつ「これは何の皮かな?──ふむ、人間の皮で楽器を作ってみるというのもなかなか面白そうだねェ。」と顎に手を添えつつその幼い風貌には似合わない言葉をぽつりぽつりと呟くように零して。あまり音楽に詳しくはない身だが、どことなく三味線に抱いた興味は尽きることがなく深い海色をした大きな双眸には隠す気のない好奇心が浮かび上がっていて。)
>>桜葉
……はは、勘弁してくれ。デカいグループの頭に喧嘩を売るほど馬鹿じゃあない。
(ぞくり、と粟肌が立った。背筋が凍るという体験は今までに何度もあったが、これもまた一つその体験に新たにページを刻むことになったことに対して唇を無理やり釣りあげれば降参と言わんばかりに両手をひらりと肩上に上げて。予備動作も気配も何も気づくこともできなかったことに多少の悔しさも感じつつ「流石だね」と告げれば先程からドクドクと自分の存在をこれでもかという程に主張してくる心臓を宥めさせるために一息ついて。)
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