通りすがりさん 2017-12-31 10:41:25 |
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こんな天気に傘も持たずに出歩くとは、いかがされたかな?おい、私の傘は結構だ、このご婦人に差し上げろ。私はコートも帽子もある。
「どうぞ、いつ雨に振られるとも限りません。お受け取りください。」
(何の気なしに外をぶらついているとどうやら今にも降り出しそうな空模様を見上げる女性に気付き、荷物持ちで付いてきている部下と思しき男に命令すると、荷物持ち男は頷いて相手に恭しく傘を差し出す。それだけ聞けば聞こえは良いが、大柄な男とそばに仕える黒服二人というのはどうも嫌な想像を掻き立てるもので
>44
「どうぞ、少々騒がしいですが、味は保証します」
うむ、君がそういうのならば、そうなのだろう。多少の喧騒もジャズと思えば心地よいものだ。
「有難うございます」
(鳴り止まぬ喧騒をBGMに店に足を踏み入れたのは贔屓目に見てもカタギには見えない三人組の集団。どうやら部下と思しき人物が上の人間を誘ってきた様子で、周囲の騒がしい有様に少々居心地が悪そうだが誘われたであろう大男はまるで気にした様子もない。複数人の客ということでテーブル席に案内されるとどっかりと腰を下ろす。
ここの店は始めてでね、そこの貴方も常連なのだろう?なにかおすすめはあるかね。
(なんの気まぐれか適当に目についた相手に声をかける。相手からしたら厄介極まりないことだろうがそんなことは全く気にした様子もなく。
((直近のAll文にからませていただきました、少々変な形になりましたが宜しくお願いします。
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