依原燐 2017-12-17 22:10:00 |
通報 |
..。
( 返す言葉も見つからない。そんな事はとうに分かっていた。然し、それでも信じたくない真実、目を逸らしたい真実だって自身にはあるのだ。急に身体に異変が起きて、今まで何とか生きて来たこの身体がそんな風になってしまったのを素直に受け止められるわけがないだろう。人間なのだ。自身は。一度死んだとしても、身体は人間じゃないとしても心は人間を忘れようとはしていない。その間は自身は人間として生きていたい。他人の血を飲まなきゃ生き長らえる事ができないのも充分承知の上ではある。だが、そんなあっさりと認めてしまって良いのか?吸血鬼になると言うのはそう言う事なのか?人間である事を諦めるのはそんなにも許されない事なのか?ああ、嫌になる。嫌な感情が身体を駆け巡る。)
うるせーよ。
( 彼女が力づくで止めるのは分かっている。然し、怖いのはもう一つある。彼女を傷つける事。彼女が傷つく事だ。それだけが自身にはどうしても嫌で仕方ない。だから、彼女に何か害を与える前に目立って引き抜いた。自身の腕だって噛み続けた。それなのにその自虐を止めろと?傷つくのは心だと言いたいのか?否、其れでもだ。嫌なものは嫌なのだ。駄々くらい捏ねさせてくれ。
トピック検索 |