依原燐 2017-12-17 22:10:00 |
通報 |
っふは、何だよ。心配し過ぎだって、ちょっと吐いただけだろ。
( 此方の一挙手一投足が気になって仕方ないような表情をする彼女の様子に可笑しそうに吹き出してしまう。彼女でもこんな表情が出来ると知ったのは大きい成果だ。ある意味ではこの状態になったのは特ではある。何て不謹慎な思考をしてみようか。はにかんだ笑顔で彼女見遣ればぽんぽん、と頭を、撫でてやる。)
..、そーかいそーかい。そりゃ嬉しいね、ご主人様自らそう言われたんじゃ、俺も治すしかないよな。
( 何を無理しているのだか。此方の掌を包むように握りしめた手、真剣な眼差し、一つ一つ紡がれる言葉に自身の阿呆らしさを改めて感じる。起こしていた身体をゆっくりとソファに沈めるとお気楽そうに軽快な口調でそう言うと鼻で笑って、)
まぁ、どうせなんかあれば後はアンタに処理されるだけだしな。ちょっと大袈裟になりすぎたか。
( ほんの少しだけ、胸が痛む。本当は彼女の言っていることは嘘なんじゃないかと疑っているから。自身のあの症状を見て、今までに何人かいたのを見たのであればあそこ迄取り乱す事があるだろうか。悪い性格が働く。要らない詮索ばかりして、挙げ句の果てには自ら自滅する。恐れているのだ。棄てられる事を。彼女に見棄てられたらどうやって生きれば良いか分からない。居場所は此処にしかないから。だから、これ以上何かあるならば彼女の手で葬って欲しいのだ。それが死に際に叶えてもらおうと考えている願いなのだ。
トピック検索 |