エドワード・エルリック 2017-11-24 13:58:15 |
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アル
兄さん...、いつそんな怪我...。
( 老医師の診察中にチラリと見えた兄の背中には、自分が全く気づかなかった大きな傷。恐らくは自分がたどり着く前に受けた傷だろう。そんな傷を負わされながらも賢者の石を求め、その傷を負わせた相手の死さえも抱え込む兄に自分は何をしてやれるのかという気持ちになり。無力さに打ちひしがれそうになったその瞬間に、老医師に小突かれて我に帰り。「僕2人を送っていくよ。宿主さんに食事をお願いしてみるね」兄に声を掛けると、こんな夜中に申し訳ないからと帰りは送って行かなければと老医師と看護師と部屋を後にして。部屋から出たのちに老医師から法外な価格を提示されると思わず叫び声をあげ固まり、我に帰るとドタドタと走って部屋へ戻り兄にその事を口早に伝え。アルの後ろから老医師が姿を表すと「こやつを一月貸すというなら半額にしてやっても構わん。丁度男手が必要だったんじゃ」手を後ろで組みながら平然とそう述べてアルを見上げ。アルはその言葉を聞くと、医学を学ぶチャンスだし、兄と離れ修行するのも良いかもなとすぐに反論出来ずに黙り込んでしまい )
ナタリー
.....私、食事をしてきます。下の階に居ますから。
( 重苦しい空気に水を差す様で悪いが、兄弟の話に自分の様な女がいれば邪魔であろうと、服を着ると部屋を出て行き。廊下へ出ると突き当りの窓に掛かったカーテンを手に取ると床に座り込み、錬成陣を床に書いたのちにカーテンから服を錬成して。びしょ濡れで泥だらけの服を脱ぎ捨てるとそれに着替えて下のフロアへ何食わぬ顔で降りて行き。ヨロヨロとおぼつかぬ足取りでおりてきた少女を見かねて寄ってきた宿主に「申し訳ないのですが、少しばかり食事を貰えませんか?簡単なもので構いません。」と力なく呟き。すぐさま出された水を手に先ほど処方された怪しげな薬を飲むと、ジワジワと脇腹あたりの痛みが消えて行き。申し訳なさそうにパンのみを出してきた宿主に感謝を述べながらそれを口に運び。上のフロアの兄弟がどうなるのか、自分には何とも言えないが少しは気に掛けている様で心配そうな表情をしており )
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