主 2017-10-15 14:15:11 |
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>002
…そうか、君は、耳が良いんだった
(冷たい風に混ざって懐かしい匂いがする。聞こえた声に顔を上げればそれはそれは懐かしい顔が目に入った。昔から変わらない、優しくて姉のようで残酷な声にぽつり、小さく呟いただけでも聞こえるだろうと言葉を紡いでは体勢を立て直すようにしっかりと立ち相手を見る。きっと僕が彼女の考えを理解できないように、彼女も僕が逃げた理由なんて分からないだろうから…話し合いでの解決は無理そうだな、なんて右目を使わなくてもわかることを思う)
>ハンナ
ん…今は、平和な路地裏を、見てただけ
(隣に立った今の姉のような存在を横目に見上げては、特に何も無いよとでも言いたげに白い息混じりに言葉を紡ぐ。「どうしたの?僕に、用事?」と続けたのは、相手が何やら僕のことを探していたようだったから)
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