健二 2017-09-28 22:32:08 ID:c196a580b |
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え、あ、すみません
(玄関…というより、入ってすぐに小さな食卓がある。狭いスペースに台所があって食器棚や冷蔵庫が置かれていて、まさかここで食事をしているのか?と、健二は目を丸くしてその窮屈そうなリビングを見る。
奥から出てきたのは、無地のシンプルなロングワンピースを纏い、髪を後ろに結ったスラリとした女性。有紗のお母さんだ)
あ、初めまして。
あの…、有紗さんの友達の、須賀健二と申します。
(初めての対面に、どぎまぎしながら軽く会釈をする。どう自己紹介していいのか、とりあえず「友達」という言葉を選んでしまった。
お母さんは、突然の来客にほんの少し面食らったように健二を見たが、少しも慌てる様子はなく「あらあら」と、むしろ歓迎するかのように、自分の娘よりもいくらか年上の青年を部屋に迎い入れてくれた。
部屋に通されたとはいっても、靴を脱いだ玄関から数歩のところにこたつが設えてあって、周りを囲むように本棚やタンス、小さめのテレビと小物入れなどがある。部屋の大きさは6畳間くらいだろうか。…俺の部屋の半分もない…)
あ、外の騒ぎが収まったらすぐに帰るので、どうぞお構い無く…
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