マジっすか… (さすがの健二も少し肩を竦めて) じ、じゃあ少しだけ、お邪魔していい? (エレベーターの付いていない狭い階段を上がって一番上の階、向かい合わせに二つの部屋がある。どちらも味気ない金属製の灰色のドア。有紗が奥のほうの扉のドアノブを回して開ける。 狭い玄関は、正直健二のいま住んでいる邸宅の勝手口よりずっと窮屈そうで) お邪魔します…