遥 2017-09-27 19:06:17 |
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【 小鳥遊 紗雪 】
( 職権濫用とはやってくれる。自分達組織の人間がその言葉に逆らえないと解っていて言うのだから尚更タチが悪い。──それでも、心配してくれてるんだろな..。何よりも気遣ってくれているのだろう、そんな優しさが素直に嬉しく感じるものの、職権濫用された腹癒せに口を尖らせてみて。それでも徐々に口元は緩むのだからたまったもんじゃない。両手を頬に当てて引き締めようと試行錯誤していると、唐突に投げ掛けられた言葉に『 へ? 』と。──は、え?嘘、どゆこと?なんて真っ白になる頭で必死に理由を探してみるが、見つからない。風見先輩と並んで堅物である相手が(紛いなりにも)女を食事に誘うとは。安室透のキャラなら有り得るだろうその行動も降谷零が取るとこんなにも違うのか。明日は槍でも降るんじゃ、なんて思ったものの、逸らされた顔や握り締められた拳を見るに、相当勇気を出したのだろう。『 ふふ..、んー。先輩と一緒なら何でも良いですよ!幸い、ご飯は普通に食べられますから。 』最初に笑みが零れたのはご愛敬として流してくれれば有難い。普段とは異なる様子の相手にへらり、と無邪気な笑みを浮かべて告げ。 )
【 安室 透( 降谷 零 ) 】
( やはり、彼女は知っている。自分の本名を始めとする全ての情報は今現在警察庁のデータベースから全て消去されており、相応の人物がハッキングでもしない限りは見つからないであろう。それを一般人である女性が知っているという事は、即ちそういう事で。それ程の機密情報を知っているということは、黒の組織についても少なからず知っているのだろう。思わず深い溜息をついてしまったのは、仕方無いことだろう。別に相手が悪い訳ではなく、ただ脳の許容量が足りなくなってしまっただけで。戸籍は作れないことは無いものの、だからと言って彼女の身の安全を保証出来るかと言われれば、それは否。少なからず自分と関わりを持ってしまった時点でベルモットには勘づかれてしまうかもしれない。
『 黒の組織に居た、スナイパーのコードネームは。 』不本意ながらライのことも、知っているのか。数年前の話を知っているのならば黒の組織のある程度の情報を知っている筈。そう思い目線をマグカップに落としたまま、問い掛けて。 )
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