Dark Passion（ 創作BL / 1：1 / 募集 ）

えっと、優君は男の僕から見てもかっこいいと思うよ。生徒会長だし、運動もできるし。………僕だってずっと憧れてたんだからね
(指摘されれば改めて名前呼びに戻し、相手の姿は自分からしたらかっこいいものでしかなく。意識してほしいと言われれば、相手のことは以前から知っており尊敬していたことを告げ。相手の欲望を知れば驚きから目を見開き、あけすけな言葉によって羞恥から顔をさらに赤くするも、ぼそぼそと独り言のように自分もずっと相手を見ていたことを呟き。)

…そっか、ずっと見ててくれたんだ？嬉しい。…でも、憧れてただけ？
（相手の言葉は前から自分のことを見ていたことを語っており、ちゃんと見てくれていたんだと相手の言葉から感じ取っては、どこか安心したような嬉しそうな笑みを相手に向けふんわりと浮かべて。少しの沈黙の後、相手の手を取ってはにぎにぎと強めて緩めてを繰り返しながら今はきっと言ってはくれないだろうと思いつつ相手からの好意の言葉を期待して意地悪くも優しい微笑みで尋ねてみて。）

そ、それは……。やっぱり今はまだ、ダメ
(手を緩急つけて握る相手を見つめながら、問われた言葉に一瞬戸惑いを浮かべて見せ。自分のなかではすでに相手への好意は固まってはいるものの、自分の自信のなさから以前伝えることは困難であり、今回も今までと同じように”まだ”という言葉を繰り返していて。しかし、相手が何度も聞いてくることに不安を感じ取れば、握られた手ごと自分の頬に当て、自分の頬の熱を相手の手に移しはじめ。)

え……本っ当、美良生は残酷なくらい可愛いね…。でも、あんまり遅いとどうなっても知らないよ？早く捕まえてね。
（思っていた通りの反応を見せる相手に、分かっていても辛いもんだと困り笑いをしていれば、突然握っていた手は相手の頬へと当てられ、驚きで一時固まり微かに頬を赤くしてはそれを隠すように空いている手で口元を覆い。気持ちを受け入れてはくれないけれど、応えようとしてくれる相手の行為はなかなかに耐えごたえのあるものだがそこを除けば実に愛らしいもので。しかし、いつまでも大人しくじっと我慢することは難しいと自分でも分かりきっているため、あまり遅いと待っていないかもしれない強硬手段を取るかもしれないと意味深な言葉を放ち笑顔を見せて。）

頑張るから、……僕以外見ないで…
(相手が微かに頬を赤くするのがわかれば、嬉しさから口元を緩めるも口元を隠されれば残念そうな顔をし。相手の言葉に、自分以外の人を見るのではないのかと勘違いをすれば小さく願望を呟くも、相手の気持ちに応えることができない現状では残酷だよね、と心の中で思い。いつまでも相手の優しさに甘えるわけにもいかない、と思えばどうすれば自分に自信が持てるのか考えを巡らしはじめ。)

うん。……さっ、そろそろ時間みたいだし、戻ろうか？
（小さく呟かれた最後の方の言葉は上手く聞き取れなかったが、それでも何となく汲み取りつつ分かっているのかいないのかあやふやにうんと頷き微笑みを見せて。考え込みだした相手にさっきの言葉は効果あったみたいだと己の策が上手くいったことに心の中で満悦しては、それも気付かぬフリをして多少の余裕はあるが本鈴が鳴る時間が近いからと話を切り上げては立ち上がり、教室に戻ろうかと尋ねて。）

そ、そうだね。…志崎君は、次の授業はなに？
(相手から声をかけられたことではっ、と我に返り時計を見ては始業の時間が近いことに気付き弁当箱を片付けると椅子から立ち上がり。授業に戻るにあたり相手の呼び方を普段の名字呼びに戻すと、当たり障りない質問をし。弁当袋を持つと出入り口に向かって歩き始め。)

次は…確か数学。午後の授業は気怠くて仕方ないよね。高城のクラスは？
（自分の声がけで動き出した相手を突っ立ったまま目で追い、質問を耳に入れては5限は何だったかと頭を働かせて。相手の後を追うように出入口へと自分も足を進めながら、思い出した記憶を述べては自分で言っていて気分が沈み苦笑いを浮かべてため息交じりに今から面倒くさいと本音を吐いて。改めて忘れ物はないだろうかと確認しつつ部屋のドアを閉め、慣れた手つきで鍵をかけながら相手は次の授業何だろうかと聞いてみて。）

午後はつい眠くなっちゃうよね。僕は確か、古典…だったかな？
(午後の授業の眠さは異常だと笑いかけ、さっそく眠たげに欠伸をしてみせ。次の授業を思い出せば、「古典の先生の声って特に眠くなって…」と恥ずかし気に笑いかけ。素行のよい相手に対し、眠くなるとは言いづらいが眠気に耐えきれずよく寝ていると暗に告げ。)

寝ちゃうんだ？でも分かるよ。文系は特に眠くなる。…それにしても高城の寝顔かぁ…。
（相手の言葉の意味を理解すれば確認の意味を込めて先に続くであろ言葉を言って。自分も流石に何度か意識を手放そうとした事も、バレないよう姿勢を工夫したりして寝た事もあるためうんうんと頷き、理数系はまだ頭を使っているからいいものの文系は聞いたり書いたりしてだけのことが多く正直つまらなくて眠くなると共感し。授業中相手が寝ているのだとしたら自然と相手の寝顔を見ることが出来たかもしれないんだと思っては、きっと可愛いであろう寝顔を想像して1人で微かに頬を緩めてるがクラスが違うことと見ているかもしれないクラスメイトを恨めしく思って。）

うん、ついウトウトしちゃって…。でも志崎君は、あんまり寝てなさそうだよね？
(今日もまた寝そうだなと思い苦笑しつつ、でも当てられそうだなと思えば小さくため息を吐き。相手も眠くなると聞けば意外そうに思うも、優秀な相手は自分に比べると寝てないんだろうと想像し。相手の呟きが聞こえれば、「伏せて寝てるから寝顔は見れないよ」何を考えているかわかれば、隠しているためほかの人には見られていないことを告げ。)

そう思う？実はこっそり寝てるんだよ。ほら、ペン持って頬杖とかしてれば起きてるように見えるでしょ？
（何でもできて完璧な生徒会長というのが恐らく周りから見た己のイメージ何だろうと知っており、そんな自分が授業中寝てるイメージはないのだろうと理解すれば実は人目を盗んでこっそり寝ているのだとニッコリ笑って教えて。偽装のやり方を聞かれなくとも自分から喋れば、それでどうにか出来ているはずだろうかと相手の意見を求めて。｢あ、そうなの？なら安心だね。俺が知らないのに、他の奴が知ってるなんて許せないからね。｣伏せて寝ているから大丈夫だと言う相手の言葉に安心して微笑むと、少し黒い雰囲気を醸してはもし誰か自分の知らない相手を知っている奴がいたならそいつを許せないだろうと自分で思って。）

志崎君は、真面目に授業聞いてるんだと思ってたけど違うんだね。…今日はいっぱい知らない志崎君のことが知れてよかった
(意外そうに感想を言えば嬉しそうに笑って見せ、自分しか知らないだろう相手の中身が知れたことに嬉しさが増していて。今日から相手の偽装の仕方を真似してみようかなと考えていれば、自分の寝顔を周りの人が知ることを良しとしていないことが分かれば、今まで通り伏せて寝たほうが良さそうだと理解するも、相手の反応が見たくなり質問することにし)
試しに、志崎君の寝方真似してみようかな…

え、ダメダメ！それは絶対許せない。…そんな事する気なら、このまま共犯でサボるよ？
（自分の気持ちを知った上で、わざとかそれとも無意識かこちらを煽るような相手の言葉に、そんな事考える余裕はなく焦りからか咄嗟に相手の腕を掴んで首を振り相手の寝顔が知れ渡るのを阻止しようとして。言葉を放って我に返れば冷静さを取り戻し相手の考えている事を何となく察するが、試されていようがいまいがもしも本気で己の寝方を真似する気なら、この掴んだままの腕を引っ張り何処か人目のない所へ行って一緒にサボさせると輝かしくもどこか黒い笑顔で述べて。）

冗談だよ、志崎君。だから落ち着いて、ね？……え、志崎君ってサボることあるの？
(想像通りの反応に相手を落ち着かせようと相手の頬を両手で挟み、目と目を合わせながら首を傾げ。サボるという相手の言葉に、え、と小さく声を漏らすと、相手の口から出たサボるという言葉の意味が咄嗟に理解できず、頭の中で何度か反芻し。意味が理解できたところで、相手とサボるという言葉が結びつかず疑問符をたくさん浮かべた状態で相手に対し聞き返していて。)

ああ…可愛いね。…え？まあ、数回は。サボるっていうより、仮病だけど。
（両頬に温もりを感じるとその相手の両手の上から自分の手を重ね少し戸惑いの含んだ返事を返すと、そうしている内にしっかりと落ち着きを取り戻し首を傾げた相手に率直な感想を笑顔で述べて。サボるよと言った己の言葉に対し少しズレた返答を貰っては、気にするのはそこかとこちらも思わず聞き返しそうになり。自分の過去を振り返り今までサボった回数をザックリとカウントしてそれを相手に教えては、サボりはサボリでも仮病を使い保健室で寝ていたと補足し。）

可愛くないよ。…そうなんだ、志崎君って頑張り屋さんだから疲れちゃうのかな？
(可愛いと言われれば咄嗟に否定しており、自分の両手に手を重ねる相手のほうが可愛いと思いつつ口には出さずにいて。仮病と聞けば、周りから期待されている分疲労も強いのだと考えればやんわりと相手の頬から手を離し、よしよしと相手の頭を優しく撫ではじめ。「僕でよければ話を聞くぐらいはできるから、なんでも言ってね」完璧な相手を助けることはできないが、話を聞くことぐらいはできるだろうと思えば無意識に微笑みながら相手に告げていて。)

……うん、ありがとう。やっぱり俺の目に狂いは無かった。
（相手の両手が自分の頬から離れたと思ったら、それは上へと向かいもう触れらることの無くなった、寧ろ触れらる事を拒んでいた頭に乗せられ優しく撫でられていて。まさか相手から頭を撫でられこちらを思う言葉に呆気にとられ固まっていると、優しい言葉と微笑みに冷めていた心がじんわりと温かくなる様な、嬉しくもどこかむず痒い感じに嬉しさと照れが混じった笑みを浮かべありがとうと頼りにすることを含めたお礼を言って。完璧な自分が目の前の相手によしよしされたり弱いところを見せたりなどらしくないこの状況に、照れくささを隠すように場所も考えず相手に抱き付けば、あの日一目惚れしたのもこんなに惹かれるのもやはり運命だったんだと密かに喜んで。）

どういたしまして…。とりあえず、授業いこっか？
(相手から抱き着かれれば驚きから目を見開くも、頭を撫でる手とは違う手で相手の背中を軽く抱きしめ、優しく背中を撫ではじめ。自分に抱き着く相手に弱さを感じれば自分だけにその姿を見せてほしいと願いつつ、いつもと相手に戻ってほしいと微かに力を入れて抱きしめ返し。このままでいたいと思いながらも、時間が進んでいるのがわかれば、小さく相手のシャツを引っ張って意識を自分に向けると、授業に行こうと相手を促し、ゆっくりと相手から離れようとし。)

ああ…そうだったね。名残惜しいけど。…はあ、切替切り替え。
（相手の温もりを堪能していればシャツを引っ張られる感覚と生まれる隙間を感じ取り、そう言えばそうだったと授業開始が近いのを思い出し、言葉通り名残惜しそうに離れるのを受け入れて。今からは友人であるかも謎な関係に戻るわけで、一度深呼吸をするといつも通りの生徒会長へと気持ちを切り替えそれを表すようにニッコリと笑顔を作り。）