そ、それは……。やっぱり今はまだ、ダメ (手を緩急つけて握る相手を見つめながら、問われた言葉に一瞬戸惑いを浮かべて見せ。自分のなかではすでに相手への好意は固まってはいるものの、自分の自信のなさから以前伝えることは困難であり、今回も今までと同じように”まだ”という言葉を繰り返していて。しかし、相手が何度も聞いてくることに不安を感じ取れば、握られた手ごと自分の頬に当て、自分の頬の熱を相手の手に移しはじめ。)