世界の敵〆

(上辺の言葉だとしても感謝の言葉と共に柔らかな笑みを向けられれば、自然とこちらも笑みを浮かべ心も浮わついて。食堂へと案内されるデイジーを手を降って見送ったあと、勢いをつけて体を浮かせ縁に腰かける形になるとハーシュの方をみてニヤリと悪童の笑みを浮かべて)

見返りなど元より、望んでおりません……って、兄さんも嘘つきだね
(先ほどの謙虚な長男の様を口真似してクツクツ笑うと、その後は大きなため息を吐いて)

にしてもとんだ外れくじだね。彼女を届けても見返りなし、兄さんの言うとおり今さらどこかに連れていくわけにも行かないし……利点と言えばガザンジナ大陸につくまでの間ちょっと船が華やかになるくらいかな
(ハーシュの言ったことはもっともで下手にデイジーを逃がせば不利を被ることは予想の範疇で、デイジーを逃がす選択肢は諦めて。利益のない仕事に憂鬱な気分になるが、それならば少しくらい手を出してもいいのではないかと内心思って)

(/分かりました！それではしばらくはロイでハーシュ様やデイジーにちょっかいかけて、ロイに今のやり取りを忘れさせますね(笑))